ホーム・チャーチと八段階復帰路程

 

 一九八一年十一月十三日

韓国にて


それで神様からいえば六千年の蕩減を立たせようとしてできなかったのを、先生からいえば六〇年間で蕩減した。蕩減したそのものを、君たちにおいては、サタンの反対のない立場において六ヶ月以内で蕩減できる足場を相続できる。分かりました?それが何かというとホーム・チャーチである。家庭教会。みんな切れているんだね。どこかで切れている。先生自体における六〇年間において、これをみんなつなげて勝利圏をなしたね。その出たり入ったりして連結したものをね、君たちはその六〇年の基準を、こういうふうにして六ヶ月期間において屈服させて帰ってくる。兄さんの立場でなければ上がっていかれない。だからこう出入りして蕩減して帰ってくる。こういうふうにしてここで上がってくる。その基盤がなにかというとホーム・チャーチである。
ホーム・チャーチはなんですって?六千年の歴史的蕩減基準を、先生が六〇年間で蕩減したものを縮小していく道である。形は同じだね。アベルの立場に立ってカインの世界に行って、自動的に屈服して、兄さんの権限をもらって、そういう八段階の基準をもどして、こういうふうに上がっていけば、ここを中心として神の心情圏に飛んでいく。人工衛星みたいにね。わかりました?
だからここ(ホーム・チャーチ)は何かというと、天国へ行く基地である。天の神様の心情圏に着陸する基地である。ケープケネディみたいにね。わかりました?それは誰でも行かなければならない。誰でも堕落した人間は行かなければならない。これを本当に分かった場合には。日本には三〇万ぐらいいたら日本全土はみんなホーム・チャーチになってしまう。

ホーム・チャーチ三六〇軒は、三六〇氏族と三六〇国家と、それは世界を縮小したものだ。角度からみれば、三六〇は全体を表象する。陰暦の日数からみれば、三六〇日、一年を表象する。三六〇の家を中心としてみた場合、君たちがどういうふうにならなければならないかというと、君たちが行くときには、その主人が窓を開けて歓迎するような家にならなければならない。
だから三六〇軒は自分の一氏族である。この三六〇軒を復帰できない場合には、君たちの氏族を復帰することはできない。なぜ、その外的ホーム・チャーチが必要かというと、自分の一家族を、氏族を復帰するためである。
だから誰でもホーム・チャーチは必要じゃない。(必要です)。これは必ず必要である。ホーム・チャーチを通過しなければ、それは天につながれない。それを聖書ではね、「あなたが地上でつなぐことは、天でもつながれ、あなたが地上で解くことは、天でも解かれるであろう」(マタイ一六:一九)と言っている。だからホーム・チャーチにおいて最初は迫害を受ける。受けても、今はもう歓迎される時期になっているから、統一教会はすばらしいと言われるようになる。

迫害は過ぎ去り、統一のホーム・チャーチの基盤は歓迎の基盤の上に迎えられるようになった。力を尽くしてやれば、原理だけ完全に消化して語れるようになれば、六カ月以内に完全に終わる。長くて六年。六年もいらないだろうね。そういうふうにした場合には、君たちにとってその三六〇軒は自分の天国だ、自分の国だよ。氏族のメシヤ、メシヤとは何かと言うと、氏族の王様だよ。氏族の王様がたくさんつながれば自動的に復帰される。
だから君たちは今、家庭を持った、祝福を受けて子供を持ったといって、「子供がいるので伝道できない。ああ、ここでとどまっていたい」そういうことができないんだね。すべてをおいて外に出て、誰かが復帰の路程の過程を、通過しなければならない。兄さんの立場の権限を八段階の基準につなげるために、出て、そういう基準の条件を立たさなければなりません。その伝道の基地を先生が万民に授けるような、そういう時代に入ったんだから、それ以上の福運はない。分かりました?
君たち、ホーム・チャーチをアパートなんかに決めた場合には、一時間以内に三六〇軒をまわるだろうね。だから、この360軒を中心として、神様が努力した、先生が生涯をかけて努力したような、迫害を受けながらも続けてやったことを思ってみた場合に、自分たちが迫害されないとしたら、自分たちによってかえって向こうから迫害されるような努力をしなければならない。

必ず出て、闘って、勝利した後に兄さんの権限をもって帰ってこなければ、絶対上がっていかれません。これを今までいかなる宗教も分からなかった。この基準において霊界がみんな分かれている。誰がそれをつないでくれるか。今、先生がつなげてくれるんだから、キリスト教がもういっぺん統一教会に入るようになれば、キリスト教会も解放圏に入るんだよ。日本の先祖たちはみんな首を長くして「統一教会と一つになって、いかにして日本が全体的に復帰できるか」と待っている。日本が復帰された場合には、霊界に行っている日本人がみんなついてぞろぞろ入るんだよ。競って自分の国が天と一つになることを願っている。わかった?何の話か。
だから日本人の国じゃないよ。神様の子供としての日本の国であるという、そういう考えをもたなければならない。わかりました?日本精神では通じません。統一精神を兼ねた後の日本、それは通じるね。日本を先にしては通じません。世界に通じる日本人は天につなぐことはできるけれど、日本に通じる世界、そういう考え方は、それは霊界に通じません。
ホーム・チャーチは日本でやったとしても、世界を縮小した、そういう日本の地であるという実感を持たなければならない。それは世界のためである。それは先生が世界を舞台にして一生涯蕩減条件を立たせて縮小したものを祭壇として自分にくれたものだから、我は誠心誠意をこめてそれを捧げる。血と涙を流しつつ、三六〇軒すべてを生きた捧げ物として神に捧げるのが自分の使命である。そこの祭司長である。それがホーム・チャーチの責任者である。わかりました?(はい)。これを忘れてはならない。

そうするには原理を教えなければならない。だから自分の所有は。原理から見た場合に。自分の所有になる前に父母の所有になるべきある、というんだね。原理が分かった場合には、ホーム・チャーチの責任者に「どうぞ、これはホーム・チャーチの責任者のものです」と言う。しかしホーム・チャーチの責任者自体がそれをもつことができないよ。それも真の父母の所有であった、というんだね。真の父母自体もそれは自分のものではない。真の父母の所有になる前には、神様の所有であった。そういうふうにして神様までこういうふうに届けて、神様から真の父母を通して、自分のホーム・チャーチの主人を通してもらわなければ自分の所有権は生まれてきません。
だから今、ホーム・チャーチというものは、歴史の希望だ。希望の基地である。歴史の希望の場所である。それは摂理上から見た場合には、神の摂理の希望の的である。すべてがここにおいて集結する。サタン世界の結末がつけられる。地上天国の実現の出発となる。それこそ人間世界において、歴史以来、神の摂理以来の希望の地が何ですって?(ホーム・チャーチ)。
ホーム・チャーチにおいて涙を流しながら、汗を流しながら、すべての一心の誠意のこもった愛を集中し、その三六〇軒のメンバーたちが自分の親より、自分の夫より、自分の妻より、自分の子供より尊く君たちを尊敬するような環境までにするには、それは易しくありません。それには原理を教えて。原理がわかればすぐわかるよ。原理を教えないと絶対に難しい。だから何をするにもホーム・チャーチでやりなさい。すべてホーム・チャーチでやりなさい。朝飯も、そこへ行って食べなさい。だから結局、そこに行って住むんだね。だからホーム・チャーチはこういうような歴史的な、すべての解決の基準だ、基準である。それを先生から無条件に相続された。なぜ相続したか。真の父母と自分たちは子女という名儀をもっている。真の子女という名儀、父子関係の名目をもっているから相続する権限がある。わかりました?君たちを見る場合、先生としては、これは自分の実子と同じように思う。先生から見た場合、何百万、何億の人類があっても、それがみんな子供だ。子供のように考えなければならない。先生の骨の中にあった生命の種みたいなものがね、いっぺんに生まれたような、いっぺんに生まれたと思うんだ。そういう思いをしないといけない。だから自分が関係をもった自分の親戚、いかなるものよりも心情的に深く先生と因縁を持たないといけない。