日本食口特別集会における御言


1995年10月12日
韓国・中央修練院


 世界的な氏族メシヤの入籍時代
 神様はアダムの家庭において、エバを中心とした家庭型、氏族型、民族型、国家型を展開し、発展させた基準を実体化させようとされました。この実体化は、神ご自身ではできません。
 実体のアダム完成形の再臨の主、真の父母が現れることによって地獄解放、天国解放が始まるのです。なぜなら、長子権と父母権、王権が復帰される基台が一体になれば、一ぺんで可能だからです。
 第二次世界大戦直後、キリスト教が文先生を父母として迎えたならば、七年間で直ちに個人から家庭、国家、世界が真の父母の願う世界になるはずでした。ところが、キリスト教が文先生を追い出してしまったので、すべてが失われてしまったのです。家庭に定着して、世界的に展開すべきその基準は、完全に崩壊してしまいました。
 先生の価値はどん底にまで落ち、それもウジ虫みたいな価値に貶(おとし)められたのです。そのため先生は、影に隠れたような生活をしなければなりませんでした。ネズミのように、昼間に頭を出したら、ぶたれるのです。
 そのような中で、失ってしまった蘇生と長成の十四年の基準を乗り越えて、一九六〇年に聖婚式を行ったのです。アダム、エバは蘇生と長成の十四年の基準で堕落したので、サタンが国家圏の権限を得たのです。
 先生は国家基準を凌駕して初めて、世界につなぐことのできる聖婚式を成しました。原理結果主管圏の長成期完成級の基準で祝福するのです。
 キリスト教国家と組んで、氏族メシヤを発表したとすれば、世界的な解放は七年もかかりません。その七年間に、全世界をまとめなければなりませんでした。ですから、全人類を一つにまとめて、平和の世界を成すためには、統一教会と真の父母を中心としなければなりません。これは、理論的に結論づけることができます。
 一方、韓半島は二つに分割されました。これを中心として民主主義と共産主義が戦いましたが、一国の戦争が世界的な運命をかけた聖戦になったということは、だれも知りません。
 冷戦は、この韓国動乱のときから始まりました。神の立場に立った者が反対されればされるほど、その何十倍以上にも蕩減される原則を知っている先生は、迫害の中で十六か国を拡大した百六十か国を立てました。
 そして、一九八八年のソウルで開催されたオリンピック大会を中心として、分裂した二つの世界を完全に一つにしたのです。二世である青年たちが完全に一つになり、それにともなって統一教会と一つになったのです。カイン・アベルの一体化です。
 宣教師たちが、オリンピック選手団を率いてやってきて、自分の国の選手団と同じように応援しました。先生は、彼らの欲した食べ物や飲み物など、たくさんのものを準備してあげました。リトルエンジェルス芸術会館では、大々的に晩餐会をして選手たちを慰労し、たくさんのお土産も持たせてあげたのです。
 彼らが韓国にとどまって住みたい、と思うほどに愛しました。中には競技で獲得した賞品を、みな先生に贈った人々もいるのです。それらはみな、条件になります。参加国は、ちょうど百六十か国でした。十六か国の十倍で百六十か国です。ここにおいて、カイン・アベルの内的基準が立てられたので蕩減されたのです。ですから、百六十か国の先生の勝利圏を百六十軒の家庭につなぐことによって、梯子が架けられるのです。
 氏族メシヤの基準である百六十軒を絶対的に復帰しなければ、未来に行くべき道がなくなります。子供たちが親を讒訴します。できなければ、みんな待たなければなりません。これから、世界的に氏族メシヤの入籍時代に入ります。アフリカで一所懸命やっている五色人種や、アフリカ人が本郷に大移動してきて、先に入籍してしまいます。
 日本はどうしますか。大移動時代が来るのです。入籍の順番を待って、世界で一番長い列ができます。皆さんは、日本海を渡ることはできません。ですから先生は、「関釜海峡トンネルを掘るように」と言ったのです。
 スターリンは、韓国人二十五万を死ぬような砂漠の環境に放置しました。有史以来、侵略され苦しめられ、訓練されてきた韓国人は、砂漠の中でも死なずに中心国家を形成したのです。


 創造理想には怨讐観念がない
 サタンは、真なるものの道をみな模倣して、自分の目的を果たそうとしましたが、できませんでした。文先生が現れたからです。先生は恐ろしい人です。真の愛の公式を知っているので、その愛の公式を適用して救済しているのです。
 この公式がなかったら救済の道はありません。先生とサタンは、本当のアベル・カインです。サタンは何十回、何百回も先生を殺そうとしてきましたが、神様は打たれて打たれて、忘れて許してこられましたので、先生もその方向を取らざるを得なかったのです。神の子供としては、怨讐観念を持ってはいけません。創造理想には、怨讐観念がないのです。怨讐として扱ったならば宇宙が崩壊されて、復帰の道は何もできないのです。
 蘇生と長成の十四年から、完成の七年間を越えて直接主管圏に入りました。サタンが主管するのではなく、神が絶対に主管し給う世界、神が全世界を直接主管する時代になるのです。それは世界的です。
 それで真の父母と成約時代を宣布しました。アダム、イエス、再臨時代、この三時代を縮めて平面に位置させ、縦的なことを横的に蕩減するのです。四千年の歴史を四十年で蕩減するのです。
 先生は、完成した世界的なアダムです。神の理想圏の完成の内容は、みんなそこに入っています。ですから堕落したアダムの失敗も、イエス様が失敗した国家基準もすべて、そこに入っています。先生は世界的基準の勝利をなしたのです。世界チャンピオンにならなければ、いくら国家チャンピオンだといっても何にもなりません。失敗した歴史を振り返ってみた場合には、先生は復帰路程の世界的勝利者なのです。(拍手)
 神様は、アダム家庭を縦的に縮小し、平面的に圧縮してまとめました。地上完成圏をなすためです。一方はアダム形の後孫です。宗教圏であり、宗教の先祖です。もう一方は堕落世界であり、不信者とその先祖です。そしてこれらを統一するのです。そうすれば、カイン・アベルを統一した統一先祖になるのです。これを代表的プラスにして、家庭も国家も代表的関係でつなぐようになっています。
 代表的関係をつないだ場合には、切ることができません。天国へ入るからには、しっぽも中間も天国へ行きます。ですから、先生のしっぽを握って離さないで、まず天国に入る公認を受けて再び帰ってきて、日本の国を収拾しないといけないのです。


 再創造の公式による統一
 先生もそうです。キリスト教の勝利圏を得た場合には、そのまま継ぐべきでしたが、追い出されたので、再び四千年の歴史を蕩減して、個人解放、夫婦解放、子女解放、国家解放、世界解放を繰り返していかなければなりません。
 先生が世界的勝利を遂げた場合、皆さんに残るのは家庭的勝利圏と国家的勝利圏です。子供は、父のなし得たものを相続すればいいのです。家庭的相続、それから国家的相続、天宙的相続です。天宙的相続は先生のところにあります。それを相続するには、家庭的相続、国家的相続の基準を継がなければなりません。
 その解放策として、失ってしまった家庭的メシヤと国家的メシヤを、縦的かつ世界的に拡大し、平面的に着地して延長するのです。不信者の先祖と宗教の先祖、真の愛を持った統一先祖、これらが地上に並びます。
 そうすると、第一アダムは一番上の兄さんです。イエス様は二番目の兄さん、先生は三番目です。先生は三番目のアダムで一番下ですが、長子権を復帰したので、先生が世界的な兄さんになるのです。皆さんは二世です。
 皆さんが家庭的メシヤの位置に立って、国家的メシヤになるのです。家庭的メシヤがなければ、国家的メシヤにはなれません。ですから、国家的メシヤになるために相続しなければならないというのです。
 先生が百六十国家をなし得た、その基準に合うような器を準備しなければいけません。百六十の方向を連結するには、世界百六十か国をつなげればいいのです。家庭から民族、国家という段階を踏まえたうえで、民族型の百六十軒を立たせることによって、初めて勝利した真の父母の権限を、地上家庭から世界まで伝授する資格を得るのです。
 それゆえ、絶対的に氏族的メシヤの使命を果たさなければなりません。そのようにしなければ、すべてがゼロになってしまいます。先生は国家的メシヤで兄さんです。皆さんが求めるのは家庭的メシヤです。そうすることによって、平面的堕落圏をきれいに消化してしまいます。
 そのようにすると、皆さんの家庭から先生の家庭まで、自由に通過することができるようになります。家庭自由通行、国家自由通行、世界自由通行、天界自由通行です。このように四位基台を通して、宇宙全部が自動的に神の国になります。
 原理がそうなっているのです。先生の話ではありません。堕落で悪の世界が力をもって善なるものを追い出して、めちゃくちゃにしたのをみんな蕩減復帰します。悪は追い出され、善は帰ってこなければなりません。
 今日、一九九五年十月十二日、はっきりと教えました。讒訴することはできません。不平を言うことはできません。これからは、公式に従った大移動時代がきます。金持ちも、権力者も、知識者もそのままではすみません。アダム、エバ国家が一つの国家になった場合は、同じ憲法が適用されて、反対した者は風呂敷きに荷物を包んで、地球の果てに向かって出ていかなければならないのです。知識も権力もみな消滅する時代に入りました。
 そのためにアダム、エバは世界を一点にまとめていかなければなりません。一点から心身分裂がなされました。これが延長して、宗教圏と非宗教圏になっています。プラス・マイナスです。これらを再創造の公式によって統一するのです。個人の心身分裂を統一します。家庭の分裂を一つにするのは祝福を受けた夫婦です。そして、親と子供がプラス・マイナスとなって一つになった場合には、歴史がつくられ、球体ができます。
 家庭が一つになった場合には、代表的な相対関係の原則によって、氏族が成就されます。サタン的カイン圏を氏族として、アベルとして氏族を収拾しなければならないのです。そうするためには、再創造の公式があるので、祝福家庭が投入しなければいけません。投入しないで逃げていく者は、アベルの位置を完全に失ってしまうのです。
 古い祝福家庭が、根っこになるべきです。しかし、これが腐ってしまえば、その木を切り倒して火あぶりにして、新しく植え込まなければなりません。ですから、第一世代を超えて、第二世代の時代です。
 ここにおいて二世をよく教育しなかった場合には、皆さんは霊界において家庭地獄までいくのです。今まで霊界へは、ばらばらに分かれて行きましたが、これからは家族的、氏族的に集まって霊界に行くようになります。そうすると、氏族たちは「おまえたちは祝福されたのに」と讒訴するのです。
 先生は明瞭に教えました。それなのに皆さんは、自分自身の利液を求めて、一瞬の安楽の道を行くのですか。第二世を教育しなければなりません。さもなければ、子供たちが正しく教えてくれなかったと悪魔以上に反対するのです。悪魔は蘇生、長成の心情圏を蹂躙しましたが、皆さんは完成の心情圏を蹂躙したことになります。そのような者は、どこへ行くというのでしょうか。地獄よりもっと下に、一人で訪ねていかなければならないのです。恐ろしいことです。


 大移動、大分裂時代の到来
 先生のつくった設計図を無視して、自分で直すことはできません。原理原則を無視する者は、原則が放っておきません。その後孫たちは、孤独な島に追い出してしまいます。それを再創造するためには、再祝福が必要です。
 再祝福は、血統転換をしなければなりません。つまり聖酒式を再び受けなければなりません。それはたいへん恥ずかしいことです。その後孫は、先生の直系の後孫と結婚することはできません。そんな話を知らないから、でたらめな者が生まれてくるのです。
 このように言うのは、皆さんが憎いからではありません。原理観から、皆さんが正しく立つように指導しているのです。五十年に及ぶ先生の説教集を読んで、みな教えているのです。それを実行しないで、習慣性によって統一教会がそのまま続くと思ったら大間違いです。
 先生は、皆さんを正面から真っ二つにします。それは祭物です。所有観念があった場合には、祭物になることができません。これからは、大移動が起こるのです。日本はこのたび、二十一万組の祝福を目標としましたが、何万組やりましたか。この次の祝福の目標は何組ですか。二百十万組です。成功しますか、失敗しますか。(成功です)はっきり宣告します。
 皆さんは、先生を讒訴することはできません。このようにはっきり教えています。これは、天国と地獄の分け目の宣言です。民族大移動の宣言です。アベルは天に行き、カインは地獄に行くのです。
 自分から願ってでもアフリカの奥地に行かなければ、住む所もなくなってしまいます。逆になる時代が来るかもしれません。先生は、一所懸命に南米や世界を回って、このような内容を宣言しています。先生の演説の内容がそうです。それ以上教えることがないのです。大移動、大分裂時代が来ます。無慈悲な時代が来るのです。
 先生の父母、兄弟たちが泣きながら、先生の手を握って離しませんでした。その姿を忘れることができません。それを振り払って出発したこの道です。迫害の道を幾たびも越えながらやってきました。家庭を考えれば、親や兄弟になすべきことがありました。しかし、そうすることは天に通ずる道ではありません。目的完成基準には合いません。
 この世には、一つの道しかありませんから、みんな切って出てきたのです。そして、先生を牢屋に入れた怨讐である日本人を解放後、日本に帰してあげたのです。このように、怨讐を愛してきました。ですから、たとえ世界が滅びたとしても、日本は先生のために保護する道を残さなければなりません。それがエバの使命です。
 西洋文明の中心であるイギリスが反対した場合には、日本がエバ国として、先生のために命を懸けてくれるという希望を持って、日本を守ってきました。いま最後の絶頂に向かうその直前になって、信仰を失ったとすれば、どうすればいいのでしょうか。文先生の摂理の方向が間違ったのでしょうか。いくら考えても間違いではありません。では、だれが間違ったのでしょうか。
 日本の女性の皆さん、エバとしての使命が果たされていません。先生が勝手に言っていることではありません。原則があるから、しかたがないのです。それを避けていく道がありません。飛び越えていく道もありません。死を懸けてでも、その道を直行しなければ、神の心情圏に通じません。
 先生は、お金のためにやっているのではありません。命のため、愛のためにやっているのです。真の愛の種を残すようなエバ国家が必要です。
 妻として最高の位置に立たなければなりません。宇宙に立つべき、たった一人の女性の使命、夫婦の使命を果たす者がいなければ、真の子供に伝授する道はありません。それは原理原則です。


 産苦の立場を通過
 自分のことを先に考えてはいけません。個人は、家庭のために犠牲となって投入しなければなりません。なぜなら、家庭に個人が八人いれば八倍、氏族は一家庭の百倍、千倍もあります。たくさんの家庭があるにもかかわらず、自分の家族を中心とするのは、サタン的であり、天罰が下ります。
 氏族には、数千万の家族が入っています。それを利用する者は地獄に行きます。エバ国家としては、自分の国家よりも五十億人以上の人類のため、歴史的には数百、数千億人の人類のために生きなければなりません。
 そのようにして、神様の産苦を体恤しなければならないのです。そういう日本になっていますか。そのようになっていなければ、地獄に行きます。再び堕落してしまいます。醜いその堕落の殻をどこに隠しますか。隠すところはありません。歴史において日本人は、どこへ行っても足を踏み入れるところがありません。唾をかけられます。先生は、それを恐れているのです。
 第二の天使長完成基準を中心として、先生の指導のもと、愛によって一体となり、骨肉か一つになるようにしなければいけません。先生を兄さんとして、皆さんは弟として、愛の一体圏を立たせるようにしなければなりません。
 よく日本人は「この野郎」といいます。野郎は、悪い者に使う言葉です。再臨主にとって一番醜いのが、サタン側のエバ国家です。野郎(八郎)は八番書の旦那さんです。それは再臨の主人です。再出発の主人です。
 二郎、三郎はありますが、零郎はありません。零郎が素晴らしいのです。それはサタンにも引っかからないし、神様にも引っかからないのです。先生が零郎の立場です。それは再臨の立場です。零は標準点です。
 神様は何歳でしょうか。(無限歳です)無限歳でもいっぺんに無限歳にはなりません。零歳です。何億万の零歳を通過した零歳の王様が神様です。無限標準、永遠の標準です。子供や妻は、自分のものではありません。国家のため世界のために、妻や子供を犠牲にしていくのが祝福家庭の行くべき道です。先生の言葉は間違っていますか。
 それを果たさないで、子供がなんだ、妻がなんだということは、恥ずかしくて言うことはできませんし、天国を迎えることもできません。先生の思想は徹底してやるのです。先生は、でたらめな男ではありません。天や地に対しても、万物に対しても、また親や妻子供に対しても恥ずかしくない、堂々たる男です。恥ずかしい者は、天国に入ることはできません。
 祭物には、所有観念と存在観念がありません。先生には、自分の存在観念や所有観念がないのです。所有観念を持ったら堕落です。堕落以後の世界を求めて、世界を復帰しようとする者は、所有観念を持ってはいけません。所有観念を持つ者は天使長圏に属します。
 エバ国家は万民を重生させて、蘇(よみが)えらせなければいけません。そのためには、産みの苦しみを経なければなりません。ですから、産苦なのです。食口を育てていくには、自分の生んだ子供の三倍以上の苦労をしなければ、本当の自分のもとに帰ることができません。カインを救うためには、アベルが犠牲になって、その三倍以上愛さなければ、自分の子供の基準にも上がれないのです。
 エバはアダムとイエス様、再臨主という三人の夫を殺してしまいました。それらを解放するために、産苦を体験すべきです。産苦、難産の王様の立場を通過しなければ、堕落世界を再び生み直した母の立場に立ち返ることはできません。それが日本の使命です。
 女性として旦那さんを求めていく、その愛の源はみな同じです。絶対的な愛で、絶対的な旦那さんを求める、その愛のもとは同じです。いくら悲惨な立場に立ったとしても、悪魔の世界の国境を越えないことには、入籍場が違ってくるのです。
 日本の女性は、嫁げば旦那さんの名前を名乗り、愛の相対として完璧なる女性とならなければ、たとえ嫡子を生んだとしても恥ずかしく、周辺から不平を言われて追い出されることになります。
 韓国人である文先生が、何の関係があって、日本の女性たちをこのように接ぎ木しようとしているのでしょうか。先生はなぜ、日本と韓国の交差結婚をしたのでしょうか。先生としても、辛く悲しいことです。
 しかし、イスラエル民族がカナンに帰るとき、エジプトがイスラエル民族を自分の兄弟以上に愛したならば、エジプトは滅びませんでした。第二の祝福国家になったはずなのです。何の恨みも残りません。このようにエバ国家として、旦那さんの国に対して恥ずかしくないようにしなければなりません。今まで、恥ずかしいことばかりしてきました。日本は韓国を九百三十二回も侵略し、略奪を繰り返してきたのではないでしょうか。
 その日本を、先生はエバ国家として愛さなければなりません。いったんエバ国家にした以上は、自分自身よりも愛するというのが原理の教えです。
 先生が完全愛、絶対服従の基準において投入しなければエバ国家は、本然の国に帰れないということを熟知しています。先生のなし得たものは、絶対に失われません。それで台湾やフィリピンが待っているのです。
 先生の教えは、素通りするものではありません。先生がこのように語るのは、もう最後かもしれません。徹底した考えで、新しい世界へ、方向転換した理想の天国に向けて、そのように姿勢に正さなければならない内容が、いま先生が教えていることです。
 今までは、先生の話を聞いたにもかかわらず、日本に帰れば完全に今までどおりの生活をしていました。神様と先生の前に、統一原理を完全に否定する歴史を残してきたのです。皆さんはだれのために信じたのですか。自分の一家族のためですか、自分の一氏族のためですか。一国以上、世界を率いた上に立たなければ、天国には入れません。日本の男性は、先生の身代わりに女性を立派にリードする者になってください。


 一番目は再創造主の路程を完成
 先生が話したいことが四つあります。一つは「再創造主の路程を完成しましょう」ということです。これが基本です。統一教会のメンバーは、酒場であっても、この公式を適用してカインを愛さなければ、アベルとして誇ることができません。神様の代わりに、祈って成さなければなりません。
 今までの宗教は、そのようなことに真正面から反対してきました。しかし、反対するところには、神様が存在する余地は生まれません。自動屈伏する環境は生まれてきません。従来の天使長型、兄弟型の宗教は、それをなくそうとしてきましたが、父母型の宗教は、それができないのです。
 再び創造主の路程、摂理路程を完成しましょう。それはこの公式を使えばいいのです。この公式を人類史に適用した場合、カイン・アベル、左翼・右翼、赤・白となるのです。
 赤は危険、白は安全です。右翼は力があります。左翼は動きません。動かないのは、創造も理想も持たないで、ただいるだけだからです。左は右に従って、それに伴っていくので、神様はサタンを切ることができません。
 サタンは横においてその讒訴を受けながら、死んだ立場に立ってきた忍耐の王様が神様でした。サタンは、いずれ神様の前にひざまずくようになります。
 この公式を、どこへ行っても適用するのです。相手を利用しようとする者は、サタンです。異国の地、カインの国に行けば、自分の国の良いものを持っていって愛するのです。土産を包んで訪問していく者でなければ、神に帰る人ではありません。
 アベルはカインのために犠牲になって、統一しなければなりません。先生は原理のとおりにやってきました。反対するアメリカで、たくさんの基盤をつくってあげました。今ようやくそれが分かるようになってきて、世界中で文先生を崇拝する者たちが生まれています。統一教会のメンバーより以上の心情で慕っています。何も知らないまま聖人を敬慕してきた、その伝統的精神によって、生きた先生をそれ以上に崇拝する者が生まれているのです。
 ですから、死んではいないのです。消えていくように思うかもしれませんが、そうではありません。真を植えた場合、真は敵が打てば、四方八方に拡大し、何倍も早く世界に散っていくのです。何千年間、宗教を伝播させたその基準をもって、四十年間あらゆる宗教の基盤を越えてきました。今やその宗教の長たちが、十三宗派をまとめています。彼らは「自分の宗派ではだめだ。文先生を中心としなければ、未来の宗教はない」と述べています。
 世界平和は、家庭の平和から始まります。そこまでいくには、僕の立場から復帰していかなければなりません。統一教会の主流思想は、「真の父母の心情、僕の体をもって、汗は地のために、涙は人類のために、血は天のために」です。それが歴史を通した、神様の主流の伝統的道だったのです。
 どこへ行っても“利用しよう、一儲けしてやろう”というのではいけません。逆に、“私が一儲けさせてあげよう”とするのです。善なる方向は、このように正反対です。その方向をつなぐことによって、新しい希望の世界が生まれてくるのです。これは理論的です。
 個人が心身分裂したので、それを統一しなければなりません。そして夫婦統一、父母と子女の統一というように、全体を統一しなければいけないのです。神様の所へ行くまで、つなげなければなりません。
 これは運命の道ではなく、宿命の道です。運命の道は、男性ができなければ、女性や子供がやればいいのです。代わりができます。宿命の道は、代わることができません。親子関係は宿命の道です。死んでも果たさなければならない道です。ほかに越える道はありません。
 選挙や金でもって親子関係を切り替えることができますか。真の愛によってもできません。ですから、そういう意味において、「再創造主の路程を完成しましょう」というのです。
 個人から家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、神様解放、八段階までなさなければなりません。人間の価値が尊いものであるとすれば、一命をささげても惜しくもないのです。罪悪の結実体と思われたその一命ではありませんか。
 いかに真剣なことでしょうか。個人的過程を通過した場合には、民族的過程をどのようにするかが問題となります。それは大変なことです。生涯をかけて、汗と涙と血の、その一点でも世界に連結するには、国家が認定する上でなければ、世界の基準につなぐことはできません。これは理論的な話です。
 こういうことを知らないので、いいかげんな日々を過ごしたり、休んだり、ジグザクに行ったり来たりするのです。先生は、あまりにもはっきりと知っているので、ほかに行く道がないのです。死んででも、この道を直行する以外にないのです。ですから、神様が命令される前に、蕩減条件を越えていくことができるのです。
 神様の命令の前に、世界のために自分自身を祭物としてささげる時に、国家的祭壇の蕩減の道を越えることができるのです。聖書は説いています、「死なんとする者は生き、生きんとする者は死ぬであろう」と。決死の基準で、命の峠を越えた場合には、その基準の勝利の基台を相続することができるのです。
 放蕩息子であっても、国家を救った重生の道に立つならば、たとえ牢屋に入れられ、死刑台に上ったとしても、死刑が免除されます。国家の為に功をなした場合には免除されます。世界の為ならば、もっと免除され、天宙の為ならば、それ以上、免除されるのです。
 いかなる基準で死を決するのか、ということです。日本的基準で決した場合には、日本的免罪、世界的基準ならば、世界的免罪、そして天宙的に免罪されるのです。神様の解放と完成をなすような基準でやった場合には、最高の位置に立ちます。どのレベルにとどまるかは、各自によって決められます。自分がなすことによって、天の王子様にも地獄の王子様にもなるということが、はっきり分かりましたね。(はい)
 ここまで教えてあげたのですから、その結果は先生のせいではありません。百点をとるのも落第するのも自分の責任です。エバ国家の使命を先生に追及することはできません。エバ国家自体がその基準に立たなければいけないのです。先生から追及されることはあっても、追及する道はないのです。
 ですから、一番目は、「再創造主の完成期の路程を完成しましょう」です。そうするには、心身一体、夫婦一体、氏族一体、民族一体、国家一体、世界一体、天宙一体、神一体、それから神の愛一体という立場において初めて、神様の解放と神様の完成をなすことができるのです。
 その公式によって、完成圏を越えた勝利的な愛の実体にならなければ神の解放はできません。間接主管圏の基準がいくらあっても、完成とは関係ないのです。それを歴史的にしたのが長子権復帰です。アベルを犠牲にして復帰していくのです。
 それは個人的、家庭的、氏族的、民族的、国家的、世界的まで、皆さんの良心を中心としてやっていくのです。アベルがカインにやられながらも忍耐していけば、周辺が防備してくれるのです。そうして長子権を復帰していくのです。
 また、父母復帰もそうです。真の父母が立った場合、カイン世界の親は偽りの父母です。親が子供を拉致する歴史は、統一教会から始まりました。親が子供を拉致するほどに親から憎まれ、憎まれてもそれを自然屈伏させることによって、真の親となり、真の父母が復帰されるのです。
 それから、王権復帰です。数多くの為政者が先生を迫害してきました。先生はそれを防備するために二十年前から準備してきました。今やたくさんの首相や大統領経験者、学者たちが先生の弟子になっています。世界的人脈をつかんでいます。皆、奉仕して自然屈伏させた人々です。
 個人の歴史や人類歴史、復帰歴史からプラス、マイナスの公式を抜くことはできません。全体の中心になるには、どうしたらいいのでしょう。全体の為に投入して忘れ、何時代も越えていくようになった場合、自動的にその者は中心になるのです。為に生きる者は中心者になります。
 友達が二十人いたとして、彼らに「わしの為に生きるように」と言ったらどうしますか。みんな逃げていきます。しかし、為に生き投入した場合には、二十人が四十人、四十人が百人へと増えていくのです。
 なぜなら、為に生きる者は世界をつなぐ中心になり、損害にならないため、みな集まってくるようになるのです。文先生は世界の為に生きましたから、全世界の人が先生のところに集まってくるのです。霊界と地上界すべての中心になるので、良心をもっている人々は、どんどん集まってきます。来るなと言っても来るのです。そこに愛があるからです。


 二番目は、氏族メシヤ
 二番目は、氏族メシヤです。氏族メシヤが必要です。氏族メシヤを通過しなければ地上天国、部落天国、家庭天国に通じません。朝から晩まで、先生の説教集を読むという企画を組むとします。星が昼も夜も光るように、先生の言葉は夜も昼も光らなければなりません。
 そうすれば、日本全国津々浦々、お父様とお母様の教えの言葉が光り輝き、真の父母を歓迎したいという日本の地になります。サタンの声を聞くのは、もう嫌になっています。先生の声を聞くと、みな顔を向けて神様と天上の心情世界に通ずるようになります。
 たくさん聞いて、たくさん繰り返して、繰り返しの専門家になりましょう。現代人は繰り返しを嫌がりますが、逆にオートメーションシステムをつくるのです。心情のオートメーション、天国に自動的に行くような人間再創造のオートメーションが残っています。日本は経済的には豊かですが、物質的なオートメーションです。
 経済は人間の対象であって、主体ではありません。人間主体のオートメーションの精神一体圏をなすことによって、共に生きるのです。いくら肉体的な快楽を追い求めたところで、それは地獄につながる道です。サタンの理想郷です。
 その反対の心情、すなわち愛の世界を訪ねていかなければならないのです。方向転換しなければ、日本には希望がありません。
 氏族メシヤは何をするのでしょうか。メシヤというのは、真の父母として、人類を抱えて再び生んであげなければなりません。先生はそのためにカインを生み、アベルを生まなければなりません。産苦を通過しなければなりません。お母様はこの内容を聞けば、一言も反対できません。父母の行くべき宿命の路程が待っています。
 夜であれ昼であれ、行かなければならず、苦しいからといってそれを止めることはできません。苦しみを超越していかなければなりません。父母は産苦の使命を持っているのです。
 摂理によってそれをなせば、誇るべき結実となります。産苦を通過しなければ、家庭メシヤも氏族、国家、世界、天宙、神様のメシヤにもなりません。神様は今まで産苦を忍んで、ここまで来られました。ですから、氏族メシヤは絶対必要です。氏族のメシヤにならなければなりません。産苦を通過しなければなりません。そうしなければ、血統転換をすることができません。


 三番目は重生
 三番目は重生です。再び生まれなければならないということです。氏族メシヤも、世界メシヤの腹を通過して、生まれなければなりません。みんな重生しなければなりません。
 ですから、家庭メシヤは氏族メシヤの腹の中を通過して、一体になったという基準に立たなければ、真の親の道に通ずる道はありません。再び生まれ変わらなければ、真の愛につなぐ道はありません。それは運命的ではなく宿命的な道です。
 ですから家族メシヤ、真の家族を中心としたアダム・エバは、絶対に氏族メシヤのおなかを通して重生しなければなりません。それは真の父母の国家基準の愛に一致した基準を、氏族メシヤが一体となった条件の立場で送っているので、家庭メシヤも氏族メシヤの真の愛の決着なのです。
 神の子供から始めるべきものが、堕落してサタンの子供から始まったのですから、神の子供としてのすべての内容を具備しなければなりません。ですから、泉に入って汚いものを洗ってしまったという立場にして、そこから真の親の愛の種の条件をつけるのです。
 再びお母さんの腹に入って生まれるところは家庭であって、氏族でも国家でもありません。生まれるところは家庭です。母のおなかに入って、お母さんとともに、子供がその種が播(ま)かれるという心情圏をつながなければいけません。ですから、重生の道を繰り返さないといけないのです。
 たいへんなことです。キリスト教もいかなる宗教も、何も知りませんでした。信じれば救われる、そんなばかなことはありません。大変な道なのです。
 第一は再創造主の路程を完成、第二は氏族メシヤ、第三は重生です。産苦の痛みを体恤しなければなりません。その過程を通過することによって、真の父母になることができるのです。


 四番目は真の父母
 四番目は真の父母です。堕落人間が未の時期に自分と奥さんと子供を中心として、四大条件を完全に解除して解放圏に立ったならば、神の子として真の父母の権限を相続できるのです。そして、そのまま自由圏で生きるようになってこそ地上天国ができるというのです。日本に帰ったら、統一教会のメンバーは、祈る前に先生が今日話した四番目を先に祈るようにしてください。
 このような四大王権を、日本人や全世界の人々に宣布することによって、次元が変わってきます。サタンが分離されるのです。再創造主は主の路程ですから、その路程によってサタンの心情は追放されます。
 真の父母が主管する世界は国家、民族、家庭までみんなつながっていますから、サタンが存在するところはないのです。重生して内外共にきれいになれば、自動的に真の父母になり得るのです。そうなった場合は、国境がありません。どこに行っても住むことができるのです。宇宙すべてが大家族制度圏に入るのです。
 真の父母と私は親子関係であり、真の父母の勝利圏は、自動的に子供に伝授されるものです。そこには防壁もなく、サタンも讒訴することができません。真の父母の勝利圏に入れば、すべてを免罪して、父母のすべてを相続する権限が生じるのです。
 ですから、親子が完成したならば、堕落アダム、それは異邦の父母であるとしても、堕落した先祖が何千倍あっても、親子関係をつないでいっぺんに下までいくのです。相続すればいいのです。不信世界の親が解放圏に立てば、親子関係は自動的に伝授されていきますから、何千代あっても、親から子へ、子から孫へと手続きだけすればいいのです。もらって伝えれば、解放圏になるのです。
 宗教圏も、真の宗教の親が解放された場合には、何千代でも下まで一瞬にしてつなげることができます。完成圏の統一教会のメンバーが何億万あっても、平面的にいっぺんにつなぐだけでいいのです。ですから、サタンの住むところがなくなります。平面的にも縦的にも、住むところがなくなります。
 それでも不足ですから、みな再び真の父母様に入って再び生まれるのです。家族メシヤのお母さんの腹から、氏族メシヤの腹から、それは国家的メシヤの腹から、世界的メシヤの腹から、神の前まで続いて入っています。そしてずっと、天宙的基準において、みな母様の腹に入るのです。女性はみなお母様の分身です。そのお母様が、真の親と夫婦生活をしています。これは現実です。
 歴史を代表して過去、現在、未来をつないだ中心の場になって、愛の生活をするのです。その愛の生活圏に過去も現在もつないだ場合には、サタンが完全に消えていくのです。
 真の父母を中心として、歴史を代表して勝利した実体が神様と一体となって、再び生まれてきたのが家庭です。家庭がなければ、絶対に世界も国家も生まれてこないのですから、氏族メシヤの使命がいかに重大かということが分かりましたか。(はい)
 日本に帰ったら、先生の語ったこの重要な氏族メシヤの一線に立ってください。真のメシヤになるという者は手を挙げてください。重生の産苦を体恤しなければなりません。重要なことです。痛みを重ねれば重ねるほど、真心でやった場合には、失うものは一つもありません。天下を蕩減し、栄光を得た子供が生まれてきます。
 産苦を嘆いてはいけません。いくら辛いことがあっても、その辛さは絶対に完全プラスですから、その相対圏だけで世界がつながって補ってくれるのです。ですから、真をなしたものは絶対に失うところはありません。
 心身一体、夫婦一体、子女一体となった家庭によって、真の父母になるのです。こういう内容を徹底的に整備し、新しい決意をしなければ日本は大変です。先生から遠ざかるのです。もうすでにたくさん誤っています。
 ですから今度、世界的に許すとともに、国家を許すために、ここに集合したということを忘れないでください。帰ったら祈る前に必ず第一、第二、第三、第四と、日本を呼びながら、その目的完成のために生涯をかけてください。


 開拓伝道の精神
 自分の一族の永遠の歴史を創造していくのです。それは真の父母の歴史がそうだったからです。地獄、天国、地上天国をつなぐのです。
 産苦、こういう字が必要です。先生が真の父母だったとすれば、皆さんはその前に座る資格はないのです。聖人の王様でさえ座ることはできないのです。そんなに安いものではありません。先生から教わることができるということは大変なことです。その価値を喪失した場合は、サタンが唾をかけます。
 先生が真の父母であるということを考えてみてください。神様を解放し、神様を完成させる真の愛を中心として、歴史を勝利したおかたであるということを考えてください。国家も世界もその前には関係ありません。いかに真剣な態度で臨むべきでしょうか。
 津々浦々から、過去、現在を代表した者として、三千人に呼びかけたのです。三数を呼びかけたのです。ですから、指導者の名義をもって決意した者は、全国に散って宣布するようにしてください。
 お母様の説教は、六千万人の女性に伝授しましたか。今度のお父様のスピーチは、全家庭に伝授しなければいけません。それは主体・客体です。それを通じなければ、再創造の道が組まれません。この二つだけ分かった場合には、聖書もいかなる経典も必要ではなくなります。
 この前のお母様の演説の内容は、婦人連合を中心として、家庭連合に移行すると結論づけています。家庭というものは、直接主管圏内に属するものです。堕落は間接主管圏です。
 統一教学がなぜ、「世界基督教統一神霊協会」というのでしょうか。第一次大戦後、キリスト教文化圏を失いました。旧教と新教というプラス、マイナスの統一圏を失いました。その基準を復帰しなければ、韓半島は統一されません。四十年間、韓半島はそこまで待つのです。
 韓国人は言うのです、「文先生はアメリカで基盤をつくったのに、南米に移行していく。なぜ韓国に戻って力を投入しないのか」と。それは原理原則があるからです。カイン・アベルを一つにしなければ、故郷へ帰国することができないのです。
 世界的カイン・アベルを統一すれば、韓半島はすぐに一つになります。サタン世界はこの原則を知らないので、一つにはなりません。永遠に自分を主張して喧嘩ばかりして、一代、二代、三代と消えていくだけです。消えていけばいくほど、先生の力となります。
 蘇生、長成、この基準の上に堕落したのですから、祝福されるのが長成期完成級です。家庭圏はこの上です。ここから七年間残っています。ですから、統一教会は祝福して七年間、二人で三年半ずつ待ちました。それは七年間の価値があります。
 その峠を越えるために開拓伝道をしてきました。完成圏のサタン圏の第一線に出て勝利し、家庭的、民族的基準においてその迫害を越えてこなければ、解放圏には届きません。サタン世界を屈伏して、初めてその上に立つことができるのです。
 ですから、開拓しなければいけません。今からでも開拓伝道をしなければなりません。昼夜を問わず、先輩たちが反対され、泣きながら休まずにカイン圏を復帰してきたのと同じように、自分の一族を中心として成就しなければなりません。
 七年間は必要ありません。七十日間で復帰できる時代になりました。ほかのところで真を尽くして、迫害を受けながら忍んできた者が、家族、氏族メシヤを中心として、部落、親戚を救うためには、それ以上精誠を尽くさなければならないというのです。ですから、開拓伝道に出なければなりません。歴史がそうなっています。
 日本はいま氏族が問題です。八年ぐらい前から「真の父母を宣布せよ」と言ってきました。それをやっていないのです。真の父母と自分の父母は、アベルとカインです。父母を一つにしないと、皆さんの乗り越える道がありません。それが再創造です。
 真の父母の教えによって立った場合には、自分の親を伝道して復帰しなければなりません。自分の父母が、真の父母の弟の立場になって、系統を正しくしていくのです。それは原理原則の道です。
 皆さんは長子権を復帰したわけですから、親戚の人たちを修練会に連れてきて、天国の国民に入籍するのです。このまま地獄においておいていいのですか。
 十人は問題ありません。百人以上が問題です。親戚関係をたどれば、日本列島全体がつながるのです。一万二千人、十二万人、百二十万人でもつなぐのです。十人伝道しますか、百二十人伝道しますか。(百二十人です)。
 歴史を通して、十二子女、十二弟子、十二門徒と、みな十二を中心としてやってきました。モーセは七十二、イエス様は百二十数でした。文先生は百六十国家です。それは懸をかけてやっているのです。
 ですから、十二数を勝利しなさい。最小限で百六十家庭です。三人ずつであるとすれば、何人ですか。(四百八十人です)。 四百八十、四十八は十二の四倍です。東西南北数です。蕩減の数です。そうしなければ、自分の解放圏、自分を保護する家庭がないのです。
 先生は、百六十国家を得るためにすべてを投入しました。妻、子供、家庭、一族、一国とみな投入しました。失ってしまったものを再び復帰するために、十六数を立てました。そのために十四年を経て聖婚式をなしました。
 先生の家庭には大きな犠牲がありました。キリスト教が文先生と一体化できなかったのですから、しかたがありません。失ったエバを再び得るために、再創造原則に従うしかありませんでした。先生は荒野に追い出されて、それらを再び復帰してきたのです。


 私は摂理史の総勝利者になる
 「私は摂理史の総勝利者になる」、これが全体の題目です。総とは総合、全体という意味です。
 その一は、「再創造主の路程を完成しよう」です。その内容は主体・客体、プラス・マイナスの代表的な相対関係です。それを歴史に適用したのが、長子権復帰、父母権復帰、王権復帰です。
 自分を中心として心と体、プラス・マイナスです。心と体と一体、夫婦一体、家庭、国家、世界完成は公式によってつなぐのです。未来は、家庭から始まります。四大心情圏、三大王権、皇族圏完成、それは組織体制になります。地上から始めなければならないという話です。
 これを自然界に適用すれば、鉱物界、植物界、動物界もみなこの公式につながります。進化論も創造論も、この公式によって形成されます。そのような内容になっています。そして、物質の世界の終着点は、真の父母の愛です。みなそこを目標として発展していくのです。
 人間の場合も、個人、家庭、氏族、そして神様に帰るのです。神様の愛の本拠地です。人間と神様の愛の一点を中心として、万物はこの故郷の地に上がってくるし、人間は愛の基本を中心として、神様の愛の心情を天界までつなげていくのです。そのような内容です。
 その二は「氏族メシヤ」です。真の父母は天宙的勝利者です。真の父母は、天宙的勝利をして天宙的メシヤになったということです。氏族メシヤの上です。祝福家庭は国家的メシヤの勝利者です。ですから、イエス様の身代わりです。そして子女は家庭的勝利者、つまり家庭的メシヤという話です。
 その三は「重生と産苦」です。産苦の峠を越えましょう。個人的産苦は、氏族メシヤのことを言います。そういう過程を通過していくのです。真の父母は家庭的産苦、国家的産苦、世界的産苦、天宙的産苦を通過しました。
 こういうふうに拡大して、神様のところに行くことができるのです。神様と人間は堕落によって別かれてしまいました。それを、真の父母が家庭編成、氏族、民族、国家編成の心情圏をつなぐことによって、神様と人間の間に初めて梯子をつくることができるのです。
 天宙的産苦の体験を勝利して、神様を連れて帰ることができるのです。それで神様をお連れして、天宙から世界、世界から国家へ向かいます。これが蘇生、長成、完成と一形式になります。横的な三段階です。
 横的になせば、国家メシヤ、氏族メシヤ、家庭メシヤとなり、こうすると歴史的なすべてが蕩減できます。神様と人間が家庭的に地獄と天国に分かれていますから、真の父母によって家庭的編成として、氏族編成、民族編成、国家編成し、超国家、超民族として、国際結婚をしてつなぐのです。三十六万双までいったら国家基準を越えることができるのです。
 一九九二年に、世界的に女性が解放された基盤において、女性に属するすべてを祝福圏に立たせました。そこから初めて、神様の勝利した家庭基準を、世界的に広げたのが三十六万双です。三十六万双は、だれも成功するとは思いませんでした。サタンでさえ思いませんでした。法螺(ほら)を吹いているだけだと反対しました。
 しかし、先生は六か月でみんなやってしまいました。ですから、神様が平面的地上に降りてきて往来されるようになり、この家庭に往来する版図を世界的に拡大しました。そしてサタンが讒訴しないようにさらに、国際結婚を主宰したのです。
 結婚する者は、統一教会の祝福を研究しなければなりません。村で結婚するのさえ大変なのに、地球の果てから相手の顔も見ないで写真で結婚して、「これがいい」と言うのです。普通の人は、そんなことは絶対にないと思うのですが、統一教会においてはあり得るのです。ですから、文先立は家庭の主になるのです。それゆえ、サタン世界は消されていくのです。
 先生はこのようなことをしても、先生の手に残るものは一つもありません。喜ぶものは世界であって、先生ではありません。先生は苦労するばかりです。木があっても、根が地表に現れてきたら、その木は倒れて死んでしまいます。それは宇宙の原則ですからしかたありません。
 青葉が繁り、枝が繁るようにするのが根っこの使命ですから、先生はそれでいいと思うのです。世界を解放して、自分は根のように深いところにいても、それを虚しいとは思いません。天国の国民がどんどん増えていくのです。その増えていく天国は、自分の天国です。
 重生と産苦の峠を越えましょう。個人的産苦、家庭的産苦、国家的産苦、天宙的産苦の峠を越えて、自分の基準において勝利の旗を立てなければ、天国に入ることはできません。
 その四は、「真の父母圏と一体化天宙」です。
 その中で1番は、「地上天国」です。そこに個人があり、家庭、氏族、民族があり、霊界と神様と一体になり、天宙がつながれます。そこにおいて、初めて地上天国が形成されるのです。真の父母一人のために、世界をつなぐような基準ですから、「真の父母圏と一体化天宙」というのです。
 2番は「天上天国」です。
 3番は「国権と皇族圏」です。
 4番は、「侍位圏を中心とした家庭生活完成」です。家庭生活完成がなければ、みなつながらないということです。侍位というのは侍ることです。個人的に侍り、氏族、民族的侍位圏を中心として家庭的生活を完成するのです。そのレベルが八段階もありのです。
 5番は、「第二創造主完成」です。これは再創造主ではありません。神様の身代わりになって、堕落しないで第一創造主の特権をそのまま引き継ぐことによって、蕩減の道がなくなるのです。それによって、第二の創造主となり、そこから天国がつくられるのです。皆さんの後孫は、そのまま天国をつくっていくという話です。
 なぜ第二創造主なのかといえば、四位基台をつくれば祖父母、父母、子女の三代です。堕落のために、神様の一代、アダムの二代、アダムの子供の三代を失いました。三代は一つのカテゴリーであり、離すことができません。これを結束することによって、上、中、下として三代が一つになって、アダムを創造した理想の家庭として完成されるのです。
 縦的に行く道は、上がったり下がったり運動します。それをアダム、エバの二人によって、アダム家庭の長男を中心として、いくらでも拡大していくのです。そうすれば、アダムと同じょうにたくさんの伝統がつくられます。
 三代目がアダムと同じような家庭をつくった場合には、種が同じですから価値は同じです。ですから、世界へ拡大していくのです。神様は、アダム家庭一つしか創造されませんでしたが、アダム、エバは神様よりたくさん創造したということになります。
 神様より多いので、そこが主体になるのです。家庭を中心として主体になるのです。地上天国と天上天国のうち地上が主体になります。たくさんの価値をもっているからです。ですから、天国形成は、神様ではなくアダム、エバによるというのです。これは縦的基準の種です。
 神様は、なぜそのようなことを願われたのでしょうか。アダム、エバの子供が第二の創造主の立場に立って、神様に勝る創造をなした立場にいるのです。そういう原理があるのです。ですから、天界も地界も、神様の存在以上のことをなし得る愛の心情を持つべきです。ですから自分の愛の相対に何億倍、無限大の価値をつなぐような動機になるのです。
 皆さんは第二の創造主です。創造主がなぜ必要なのでしょうか。皆さんが妻を愛するのであれば、その成長過程をずっと見たいと思うでしょう。アダム、エバの場合はどうでしょうか。同じ腹から生まれて同じように成長して、夫婦になって父母になりました。
 その相対者は、唯一の存在です。今の日本を考えてみれば、一億二千万人がいて、一人の男性はその中の六千万分の一、女性も六千万神の一でしかありません。日本人の男性は日本一の女性をもらいたいし、女性は日本一の旦那さんをもらいたいと願うでしょう。
 世界を見れば、世界一の奥さん、世界一のだんなさんをもらいたいと思います。過去、現在、未来を見て、自分の相対者が過去、現在、未来を代表した美人であり、美男子であったとしたら、本当に気持ちがいいでしょう。その気持ちを持たなければなりません。


 エバ国の使命を達成
 愛というものは、最高を願うのです。最高の結婚を願って、男性、女性共に占領して完品になるのです。完品になった場合には、神様を占領するのです。ですから、人間の結婚の初愛は、神様とともにつなぐ愛の道ですから、人類最高の場に立ってつなぐようになっているのです。初愛は、それほど尊いものです。
 ですから、神様から見てもその生活の基準が、即座に永遠の世界の標準になるのです。堕落によってそれを失ったので、それを分からないでいるのです。人間の初愛の尊さは、神を土台として出発するのです。ですから、絶対的な女性と絶対的な男性が一人ずつ、初愛を組むようになったのが、神の創造の根本理想なのです。神様は知恵の王者です。創造する力は無限にあるのです。
 神様は、一人の男性と一人の女性をつくられました。なぜなら、絶対的な愛を求めるためです。一人の女性に二人の男性であれば、絶対的な愛など求めることはできません。それが、神様が創造された家庭的な種なのです。
 男性と女性が結婚する時は、家庭的種を受け継いだ実として結婚するのです。その内容が同じでなければなりません。結婚は、その愛によってなされるのです。その愛は絶対に一つしかありません。もしそうでない場合にはめちゃくちゃになり、サタン世界の地獄に落ちていくのです。
 神様と真の父母を中心として、家庭では孝子、国家では忠臣、世界では聖人、天宙では聖子、そのような家庭を完成することを家庭明誓で誓うのです。愛の軌道は、一つしかありません。家庭で親孝行をする者は家庭の中心となり、国に忠誠を尽くす者は国の中心となるのです。世界の中心、天宙の中心に通ずることによって、神様を占領するのです。
 家庭は神様に直行します。不変ある家庭は一点です。その一点を中心として、家庭、氏族、民族、国家へと、愛の因縁関係をつないで、神を占領していくのです。その出発は家庭です。家庭での親孝行です。それを通過する第二の中心が国家であり、第三の中心が世界、第四の中心が天宙なのです。そうして神様に帰っていくのです。
 統一教会の偉大なところは、天宙主義を唱えながら、家庭主義の中心性を保護するように教えるところです。家庭が破壊されてはいけないというのです。天宙主義を唱えながら、国家、民族、中心性を主張しています。世界中心性を保護して、天宙につなぐように教えているのです。
 家庭で親孝行をなし、国に忠誠した者は本当に親孝行な人です。忠誠が真っすぐであれば、それは自動的に世界の中心、天の中心まで真っすぐにつながるのです。それを垂直につなぐ真の愛は、貴重です。永遠とつなぐのですから、それは歴史を通して貴重に考えなければならない内容です。そういう伝統精神をひきつけていくのです。一つの家庭理想を中心として、みなつながるのです。
 そういう観点から見た場合、絶対的な夫婦関係を成立させる立場が結婚です。皆さんが、神様を代表した男性、女性、子供として決めた場合、それは絶対的であって、相対的ではありません。男性の生殖器も女性の生殖器も、一人の相対者だけを迎えるようになります。その一人とは横的にはアダムであり、縦的には神様です。
 統一教会は、完成復帰目的を探していきますから、絶対完成基準に合わせるために、最高の立場で結婚するのです。そうすることによって、男性と女性は半品が完品となるのです。男性の世界、女性の世界を共に占領させるように助けてあげるのです。愛によらなければ、占領することはできません。
 堕落しなかったならば、そこで神様も一つになるのです。ですから、そこが愛の宮殿です。生命の宮殿です。人間の子供が、そこで愛によって生まれてくるのです。それほど価値あるものです。
 それでは、今度日本に帰ったならば、教会のために先生を苦しめますか、先生を解放しますか。(解放します)。それをなし得た場合には、先生は日本を放棄することはできません。決意した者は立ってください。
 日本の過去、現在、未来の王様として、全国民を代表した立場に立って、神様の前にエバ国の使命を完璧に完成する誓いをしましょう。
 先生はこのような行動によって、日本統一教会の過ちを忘れてしまうのです。そのような先生の思いのかかった、その内容に、再び引っかからないようにしてください。先生が言ったとおりの内容を間違いなく成し得ると決意をする者は、両手を挙げて、三回万歳しましょう。(アボジマンセイ、チャンプモニムマンセイ、チャンプモニムマンセイ)。神の祝福があるように、お祈りいたします。(拍手)