摂理的総決算 (蕩減復帰の峠を越えましょう)

 

1993年12月20日 韓国・済州研修院


 旧約時代、新約時代、成約時代の目的

 聖書では、「再び蘇るという」ことをいっているのです。再び生まれなければなりません。それで、イエス様にニコデモが夜に訪問して尋ねました。「いかにすれば救われますか?」と。その時、イエス様は「再び生まれ変わらなければ、それは救われません」と言いました。それでニコデモが言うのには「いかにして、大きくなって再び腹の中に入って生まれることできますか?」。「それも知らずして、イスラエルの先生になっているのか」と、イエス様が反問したことがあるのです。だから、重生の意味は重ねて生まれるということです。最初に生まれたことが間違っているから再び生まれ変わなければならないという意味です。イエス様は、はっきり話しましたが、その内容は説明しなかったのです。言葉では言っているのです。

 

図1
図1

 旧約時代、新約時代、成約時代です。(先生が黒板に図―1を書かれる)こうなるのです。神様の摂理の中心思想は、真の父母を再び取り返してくることです。創造するのではないのです。

 サタンによって盗まれていったのだから、もとがえしてこなければ、探し求めてこなければなりません。きのうの「真の自分を探しましょう」と同じく、失ってしまったということです。分かりますか? そうするには、良心を絶対なるものとして、それと一つとなる道以外には、自分を探すことができないというのです。それでは誰によって教わるのかというと、自分ではないのです。良心は何も知らないのです。堕落圏において長成(期)完成(級)基準の未完成期において、知らないで堕落した基準を凌駕する者が一人もいなかったのです。それを凌駕しないというと、サタンの支配下に永遠に止まります。



 それで、神様は真の父母として、蘇生(期)完成(級)基準ではなく、それを凌駕している完成(期)完成(級)基準に到達した場合には、神の直接主管圏に入るのです。だから間接圏は、神様の直接主管圏を中心として主管されるような基準に及んでいないので、その下に行って愛の問題を完成するようにはなってないのです。分かりますか? (はい)。何も知らないで堕落するのは、その知らない基準に神様は降りていくことができないから、そのまま待っている立場ですから、それを見ながらも、堕落することをほうりっぱなしにしました。それでアダムは分からなくって、知らないうちに堕落しました。そうなるというと、完全にアダム自体が分かるような基盤を、再び探してこなければならないのです。

 それを探してこられる方が、この世の中の救世主であり、宗教圏ではメシヤというのです。日本では、メシヤのことを食堂の親父と言ったね。(笑い)最初に先生に言ったのです。「メシヤは食堂の親父だ」と。(笑い)本当ですよ。霊的な食物の親父がメシヤです。そう考えてみると、それは間違いではないのです。

 旧約時代、新約時代、成約時代の目的は何かというと、アダム・エバが完全に完成し、完全なる真の父母の立場に立つべき立場を失ってしまったのだから、地上のサタンから、真の父母たる者を再び取り返してこなければ復帰ができません。復帰は反対の道をたどっていくので蕩減復帰しないといけないのです。だから、これは皆、連関関係を持っているから一つでも抜いたら説明に困るのです。

 本当は、きょう「蕩減復帰の峠を越えましょう」という話をしたいのです。(先生が黒板に図―2を書かれながら説明される)神様。これはアダムです。エバです。カインです。アベルです。サタンです。アダムです。エバです。カインです。分かりましたね。アベルです。堕落しなかった場合には、神様の命令にアダムが従えばいいのです。アダムの命令にエバが、エバの命令に長男が、長男の命令に弟が従った場合には、それで済むのです。主体のプラスの前に横的になって、一つになればいいというのです。だから、アダムの命令をエバが守ればいいのです。エバがアダムの命令と一体になった場合には、相対関係だから、神様の直接命令を受けなくても完全なる完成の立場に立つのです。

図2
図2

 中央政府を中心として、国会を中心として、行政機関を中心として、中央の下には県があるのです。県知事を中心として、県全体が県知事と横的に一つになれば、中央政権の干渉がなくても、国家という木の枝の立場を守ったと同じような価値の位置に立つことができます。郡は郡の長を中心として横的に一つになればそれでいいのです。県の知事に聞く必要はありません。分かりましたか? (はい)。こういうふうになっているのです。

 だから、この前にも言ったように、良心は神様の前には第二の神様の立場であるのだけれど、自分には絶対なる神様であるというのです。だから、神様が干渉しなくても、プラス・マイナスが一つになれば、それで「オーケー」です。分かりましたか? (はい)。


 


 神の創造と人間の堕落

 そういう観点から見た場合に、神様の命令をアダムがエバに命令すれば、それで下が完成されるのです。エバはアダムの次に、カインと一つになればいいのです。アダムの指示する方向にコントロールする方向に相対的に合わせていけばいいのです。母を中心として、長男と母が一つになった場合には、お父さんに聞かなくてもいいのです。家庭の規則がそうなった場合には、規則を子供に言い聞かせて、母の言葉と一体となった場合には、お父さんとお母さんの話を聞いたと同じであり、それから神様の話を聞いたと同じであるというのです。分かりましたか? (はい)。便利なようになっているのです。だから、カインはアベルを重視し、アベルとカインが一つとなったら、主体・客体関係で収まるようになっていたのです。

 こういう者が堕落したために、みな怨讐なのです。怨讐になってしまったのです。アダムはサタンに対して、「この野郎! 君は神様の王子となるべき者を堕落させて、地獄の王にさせた!」と言うのです。怨讐です。分かりましたか? それでアダム・エバ同士でも、エバはアダムに対して讒訴するのです。「私は堕落したけれど、あなたが主管圏を転倒したから堕落したのだ」と。責任を転嫁させてしまうのです。それは堕落の傾向です。女はみなそうするのです。女のけんかを聞けば、みな偉そうに、みんな自分が全部いいように、相対は全部悪いように言うのです。みな被せて責任を転嫁してしまうのです。だからみな怨讐です。「この野郎、何をやってるのか! 君が堕落して、みんなを誘致して!」と、そんな馬鹿なことを言っている怨讐です。それで、子供は「お母さん何で堕落して、地獄の長男になるようにして、何です!」と。みな反対なのです。だから、カインがアベルを殺したように、みな反対するのです。みな怨讐になっているのです。

 怨讐を植えてしまった家庭だから、世界は、みな分散するのです。怨讐のサタンの子供たちが成長して皆、サタンと同じくなったのだから、みな成熟して、自分なりの主張をして誰も聞かないのです。「お父さんは何だ?」「サタンだ!」。「君は何だ?」「夫婦だ!」。「旦那は何だ? 妻は何だ?」「君が悪いじゃないの!」。お母さんは子供に「君が悪いじゃない!」。「お母さんが悪いじゃないか!」。兄さんは「何だ! 弟が悪い」。弟を殺して、「この野郎!」。全部、そういうようにして、みな別れていくのです。

 だから、植えたとおりのことが結実されるのです。アダム、エバの堕落の実です。それは、いちじくの木の下でもって淫行行為をして堕落した青少年の倫理問題がなぜこうなるかというと、エデンの園においてそういうようなティーンエージャーによって人類が堕落して、自由行動でもってめちゃくちゃにさせたものを植えたのだから、末の結実の収穫期、秋の収穫期になると、全世界のティーンエージャーの混乱期になり、そのために国も世界も収拾の道がないのです。全部、地獄化していくのです。一番犯罪の多い年齢は二十歳、その三年前後のティーンエージャーが大変なことになっているのです。それを収拾する道は、なぜこうなったのかという原因を知らなければなりません。結果は動機があるからそうなったのであり、その動機を知らなければなりません。動機がこういうものであり、その堕落の結果、このように乱れてきたということです。分かりますか? (はい)。植えたとおりに収穫するのです。

 蕩減原則によって、エバといえば韓国語では、「イゴッパ」「これ見なさい」。「イゴッパ」「早くしろ。エバ」となるのです。「これ見なさい。悪くなった」と言うのです。エバは堕落のために何をしたかというと、アダムをだましたのです。それから親です。神様は親です。父子をだましたのです。こういうふうにして、堕落したのだから、こういうふうに落ちていったのだから、それを反対にして上がってこなければなりません。同じものをひっくり返して上がってこなければなりません。分かりましたか? 堕落した正妻の道では、復帰の女、真のお母様が生まれることができないのです。
 

図3
図3

 転覆して反対に上がるのだから、正妻一人では、二人のことができません。二人が必要です。そして、こういうふうになったのです。(先生が黒板に図―3を書かれる)こういうふうに降りていく者が、こういうふうにして行くには、これは正妻ではできません。正妻は、それ本妻というのです。本妻としては上がることができないのです。これが妾です。妾、妾です。 妾の系統を中心として上がっていくのです。



 だからサタンは、ヤコブの時に、ヤコブは神の選民として帰る代表の家庭です。そのヤコブの家庭によって、堕落したすべてを清算していかなければならないのです。神の血統を考えて見た時、堕落したために生まれたサタンの血統をみな殺してしまうことはできません。殺してしまった場合には、女がなくなるのだから、メシヤという真の父母が生まれる基地がなくなるのです。分かりますか? 残さないわけにはいかないのです。それで女をたくさん持たないといけないのです。それで、妾として、妾の女を連れて神のほうへ戻っていかなければなりません。そうなるというと、妾は本妻の、正妻の怨讐です。地獄にみな同じく入ります。抱き合って転んで、そこに行こうというのです。大変なことです。これをなだめて一つにならなければならないという、復帰された家庭にはそういう内縁があることを知っているのだから、神様はそれを収拾するために、「怨讐を愛せよ」ということを発布せざるを得ませんでした。分かりました? (はい)。

 聖書の「怨讐を愛せよ」という話は何かというと、一家においては、兄弟です。レア・ラケルと同じように、姉妹の関係が共に一つの愛の後孫を取り合って戦うようになっているのです。それを一つにしないというと、天国に入れないのです。それで神様は未来の世界を望みながら、こういうような愛の怨讐圏が一家にかかっており、それを収拾しないといけないことを知っている神様は、遠い未来世界に向けて「怨讐を愛せよ」ということを発布、発表せざるを得なかったということです。分かりましたか? (はい)。どんなに難しいことであっても、これを収拾せざるを得ないのが女たちの十字架です。堕落した女が蕩減復帰の道を逆さまに行く、この運命を避けることはできません。こういうような内容です。


 ヤコブ家庭の摂理

 それで、ヤコブ一代において、ラケルを中心として、ラケルを七年間、ヤコブが精誠を尽くして相対として求めたにもかかわらず、結婚の初夜に、それはラケルではなく、レアをヤコブの所に入れさせたのです。それで起きてみれば、大変なことです。「神様が、なぜそれを許したのか」と。こういう復帰の中心の家庭に、なぜこういうような悪辣な問題が起こるようにさせて、神様は保護されなかったかということが問題なのです。

 その時、ラバンはサタンの側に立って言うのです。「神様。神様の家庭を復帰していくには、正妻では復帰できないことをあなたは知っています。それでも正妻で復帰するのだったら、サタンと共に人の家でもって交代に愛する立場に立ちますか?」と。絶対できないのです。怨讐の立場です。怨讐の立場でもって、憎む怨讐の立場から手を着けるようになっているのです。分かりますか? それは愛の一家という、独特の一人の旦那さんを中心として二人の女の怨讐圏、愛の相対関係の怨讐以外にありません。だから正妻と妾の関係です。分かりましたか? (はい)。

 それで、ラケルが妾ではなくて、本妻になって、ヤコブと一つになっていたらそれでいいのに、堕落の系統から復帰されるには、正妻ではできないのです。分かりますか? 正妻の怨讐の女からです。それは分かりますね? (はい)。だから妾です。妾は正妻をさておいて、二番目のもっと過去より高い愛でもってつなぐのです。そこに、復帰伝統に一致する内容があるのです。

 それで終末の時には、妾の子供たちが世界を指導していくのです。出世する者がたくさんいるのです。大概、自分たち女は言わないのだけれど、そういうような関係の因縁で、はらんで身ごもった子供たちがたくさん世界的な指導者になっているというのです。お母さんにはみな隠してしまっても、自分の旦那さんが横で三角関係を結んではらんで生まれた者が、天下を治めるということがたくさん起きているのです。分かりますか?

 末の時期は、妾の子供が世界を指導して、こういうふうに切り返していくのです。(先生が黒板に図―4を書かれる)だから、なぜ離婚が末の時期に許されるようになったかというと、妾が離婚することによって、正妻の立場に立つようになるのです。分かりますか? これが離婚したとするならば、このヤコブとラケルが一つになるのです。また離婚することによって反対するようになれば、この離婚した本妻が元の旦那さんを探していくのに、何の差し支えもないのです。

図4
図4

 再臨のメシヤが来た場合には、正妻も離婚することによって、妾も離婚することによって、本当の再臨の主の所に行くことができるのです。それはサタンに、「行くな!」とぶたれてもです。だから、末の時期において、離婚をなぜ神様が許したのかというと、神のほうに自由自在に、完成の旦那さんを訪ねて、神に帰る道を開いてやるために離婚という問題を、常識みたいな環境にしてきたということを知らなければなりません。分かりましたか? (はい)。君たちもそうでしょう。旦那さんをだましてここに来たのだけれど、すぐに帰れば離婚もできます。離婚は難しくないのです。それは誰が決めるかというと、男が決めるのではなく、女が決めなければなりません。優先権は女にあるのです。女はアダムの実体の女王様です。男は天使長です。金とか全権は、子供と共に女が持っています。



 だから追い出した場合には、「君が子供と出ていけ」とは言わないのです。「私が出ていく」と言うのです。(笑い)分かりましたか? 心配しなくてもいい、そういう時代が来たのはなぜかというと、再臨のメシヤは泥棒みたいに来るというのです。サタンの世界から横的に見た場合、何の関係かというと、縦的には関係があるけれども、横的に見た場合には外の橋の向こうの陰で、内緒の奥間に住んでいる奥さんに、「来い、来い」と誘うことです。それは天使長がエバを「来い、来い」と誘ったと同じように、誘っているのです。そして目が合った場合には、惚れて大変です。死んでも離れることができないので、「垣根を飛び越え、家を飛び出していく」と言って、部落の騒動問題を統一教会が起こしてきたのです。だから、「家庭崩壊! 文先生は家庭破壊の大将だ! 悪者だ!」と、自分の力ではできないので警察に頼むようになったのです。先生が動機になったのではなく、女がみな動機になっているのです。

 だから、ラバンが言うには、「復帰路程は、正妻でもってはできないことを知っているのではないですか?」。そうであれば、ラケルは本妻になれません。妾にならなければならないのです。それで、レアを許さざるを得なかったのです。分かりますか? レアは完全にサタンのほうです。自分の僕の三人の女を通して、十人の子供を生んだのです。ラケルは二人の子供を生んだのです。十二人です。これはレアの作戦で、ヤコブ家庭を自分のほうに完全にとりこにしたのです。ヤコブ自体もそれが分からなかったのです。こういうように内的に絡み合って、それで峠を越えて、明らかな道を開拓していくことを知らなかったのです。こういうふうにして、ヤコブ家庭はこうなっているのだから、こういう二つになって、これが一つになるのです。正妻は妾と一つにならないといけないのです。

図5
図5

 一つにならなかったのはなぜかというと、ラバンの妻、レアの母の補助が必要であり、ヤコブのお母さん、それと姑と婿の補助が必要だったのです。この二人の母が一つとなったとするならば、それでラバンに対して、「何だ! この悪辣な者! 二人の女を売ってしまう! そんなことはない!」と言うべきです。それから、レアを呼んで「この者! 妹の愛を盗んだ泥棒!」と言うのです。ラケルを中心に心情的な痛みを残してはいけないのです。「君は妾だ!」そういうふうに言うべきです。分かりますか? 本当にそうなるべきです。「君が妾である」と。夫婦が共に公文を出して、舅と嫁がレアに対して、「この者!」と、一人が主張した場合には、本妻は妾の立場で一つにならなければ駄目です。レアの子供たちとは、カイン・アベルです。これを屈伏させて家族を統一するのです。二代の女が一つにならなければならないのです。分かりますか?(はい)。



 第一代のアダムの奥さんを殺したのは女だから、第一代のアダムの代わりのお母さんが、自分の娘を一つにして、方向転換してやらなければならないのです。それを知らなかったのです。これが問題になったのです。一つにならなかったから、これがだんだんと民族的になって、北朝十支派を中心にして、南朝の二支派に分かれて争ったのです。(先生が図―5を書かれる)家庭で統一できなければ、民族的に戦うのです。


 エリヤの使命と洗礼ヨハネ

 北朝と南朝が一つになるための、イスラエルとユダヤの聖書の中の絡み合いの戦いなのです。それを成すために、中間の調和のために送ったのがエリヤです。エリヤは、北朝のバアルと偶像アシュラを崇拝する者たちを集めて、その祭司たちをみな動員して、南のほうのユダ支派の祭司と共に、「生きた神がいかなるものかを試して、それを証しした方向に南北を行かせよう」と提唱してやったのです。北方の十支派の祭司、偶像崇拝、サタン的な祭司たちを八五〇名が、みな祭壇を作って燔祭をささげ、「そこに水をかけて祈った場合に、天から火が降りてみな焼いてしまうような実証をしよう」と準備して、まず、八五〇名の北朝の十支派のカイン的な祭司たちは、いくら祈ってもびくともしないのです。それで、エリヤが一人で祈ってみると、天から火が降りてきて、祭壇とともに、祭物とともに祭司たち八五〇名をみなさーっと焼いてしまったのです。

 そうなると大変です。北朝の人々は自分たちの崇拝した祭司たちがみな死んだのだから、「このエリヤ!」と。約束したこともさておいて、「自分たちの信奉する祭司たちを殺してしまった」と、みな殺そうとしてきたので、エリヤは逃げて、山へ行って祈ったのです。「神様、あなたの命令によって、一つとなるように思ったのに、一つとなるどころか、みな私を殺そうとするのです。こういうふうになったのだから、私の生命を取ってください」と祈ったのです。その時、神様が言うのには、「いまだに、バアルに屈伏していない七〇〇〇人が残っている」と。その七〇〇〇人を中心として一つになる時までは、復帰はできません。カイン・アベルの二人を立たせないと、神の国に帰ることができないのです。

 そういうような言葉を残して、エリヤは昇天して使命を果たせなかったのだから、それを再びイエス様が、国家次元でなさなければならないのです。国家次元でイエス様が来られる時、イエス様は国家の王様として来られるのだから、その前に起こる支派的民族的な争いは大変なものです。それを平定して、エリヤの統一の理論を再びなさなければならないので、エリヤの再臨という概念が再び生まれてくるのです。それで、エリヤが九〇〇年前に火の車に乗って昇天していったと同じような姿で、再び降臨すると思っている旧約聖書を徹底的に信じていたのです。分かりますか? (はい)

 エリヤが来るといっても、火の車に乗って行ったので、火の車に乗って帰ってくると思っていたのですが、火の車に乗ってエリヤの霊人体が来て、何をするというのですか? 地上でもって、平面でもって、完成するようになっているのです。分かりますか? ヤコブの家庭のレアとラケルは、地上において家庭で完成するようになっているのです。イエス様はその失敗を国家的になさなければならないのです。家庭でできなくて、氏族的にできなかったことを国家的基準において統一するために来るのだから、氏族の失敗を延長させてエリヤが再び来て、主の道を正しておくと旧約聖書で約束していたので、降臨なさる時は火の車に乗って来ると思っていたのに、人として生まれてきたということは大変なことです。

 それで、イエス様の弟子たちが伝道に行くと、「君たちの先生が、もしメシヤだったら、エリヤはなぜ来なかったのか?」と言うのです。これが問題です。何も知らない、旧約聖書も知らない者たちが、イエス様に感化されて、伝道に行って「自分の先生がメシヤだ」と言った時、それを突っ込まれて、何も知らなくて、それで帰ってきて先生に質問するのです。「人々が言うのには、メシヤが来る前に、エリヤが先に来ると言うのですが、それは何のことですか?」と。それでイエス様は、はっきり言っているのです。マタイ伝の十一章にあるのです。「エリヤはもう既に来ている。それは洗礼ヨハネとして、エリヤは来ている」と。それは大変なことです。旧約聖書では、昇天した者が降臨すると思っていたのに、イエス様は、「そのエリヤが降臨するのではなく、もう既に洗礼ヨハネがエリヤとして来ている」と言ったのです。

 そうなると、その当時のユダヤ教会の信者たち、旧約(時代の)信者たちは、「この悪辣なイエスのやつ、悪魔の王者よ! 自分がメシヤになるために引っ張りだして、つくりあげたのではないか! 我々はそう思わない」と言うのです。だからといって、そのように追われたイエス様は、追われたままではいけないのです。死んでも、そのみ旨の道を発展させていかなくてはならないのです。それを消化していくために、どんどんどんどん、伝道を続けることによって、ローマの法廷闘争で、十字架上に、はりつけになって死んでいくのです。そのことは、イエス様をローマ自体が、ユダヤ人が殺したのではないのです。エリヤが来なかったからです。分かりましたか? (はい)。

 イエス様の言ったとおりに、イエス様はメシヤになりました。その当時、イエス様を誰もメシヤとは知らなかったのです。メシヤは神様が決めるのだから、いかに世の中が反対しても、神様の公認する基準に立ったイエス様の教えの教会を中心として、歴史以来初めて宗教、文化を通して、キリスト教が世界を統一したのです。第二次戦後にです。分かりましたか? (はい)。

 メシヤと神様が決めたのならば、それは絶対的なメシヤであり、ユダヤ人が否認したとしても、メシヤになれないことはないのです。だから、この世的にいって、(エリヤとして来た)洗礼ヨハネがイエス様と一体となった場合には、イエス様は死なないのです。洗礼ヨハネの率いる者はカイン圏です。七〇〇〇名以上のバアルに屈しなかったそういう群れをまとめて、イエス様が来る時に、それを一つにさせて家庭をつくるために祝福してやった場合には、ヤコブ家庭失敗と氏族、民族失敗が、ここで再び統一されたとするならば、イエス様を中心とした右翼と左翼、右の強盗と左の強盗も生まれてきません。

 バラバはイエス様の代わりに復活しているのです。死ぬべき者が、悪辣な暴動を起こしてローマ転覆運動をしたバラバが、イエス様の代わりに生きているのです。イエス様の体の代わりに生き残ったバラバの基準が今の回教圏です。イエス様が亡くなって七世紀、六〇〇年を超えて七世紀に始まったのです。

 イスラエル民族が六数の通過過程で悔い改めて一つになって、イエス様をメシヤとして侍ったとするならば、バラバ圏はなくなっていたのです。それで、イエス様を中心として、中近東が体の代わりです。イエス様の体は国家を代表しているので、その国家基準が統一された場合、ユダヤの国は、こういうような紛争の立場には立たないのです。イエス様を殺したために、それ(ユダヤ民族)はジプシーのように、世界的に追い出されて、二〇〇〇年の歴史にも蕩減の量がまだ満ちないので、ヒットラーを中心として六〇〇万の犠牲者を出すようになって、蕩減の量を越えることを神様はなさっているのです。


 洗礼ヨハネの失敗

 それを蕩減して、第二次大戦で連合国が勝利することによって、アメリカが中心となって、日独伊が完全に負けたのだから、一体になっているのです。それでキリスト教文化圏は霊的救済を目的としてきたので、肉的救済の基盤を引きつけないというと、再臨の主が来て霊的救済ばかりではなく、肉的救済もともに成すのだから、霊肉共にカイン・アベル一体を成すために、第二次大戦後の連合国家勝利基準のカイン・アベルが一体となった所に、お母様を中心として新郎が、再臨の主が一つになったとするならば、それで世界は七年の間に統一されて、地上天国、天上天国が、アダム家庭でなすべき基準をイエス様が国家的基準で失敗したのだから、今度は世界基準によって、すべてを勝利するのです。

 ヤコブの家庭、モーセの七十二長老、イエス様の一二〇門徒がみなイエス様の氏族として、国に入籍するような基盤なのです。そこには、家庭が入っているし、氏族が入っているし、民族、国家が入っているのです。失敗した内容を全部引っくるめると一二〇軒です。一二〇軒の門徒たちが祝福されて、地上のイエス様の後孫と共に、血統の組み合わせをなすような相対関係になった場合には、その一族は世界を動かして余るようになるのです。死なずにイエス様が二〇〇〇年の歴史を通して、世界を統一したとするならば、生きた血統を持ったイエス様の直系のその民族は、国家基準を超えて、世界は既に一つの地上天国になっているはずです。だから、再臨ということはないのです。

 今、先生が語っている成約時代は、その時に始まって、先生がなしている氏族メシヤも派遣されて、家庭的メシヤ、そしてアダム家庭を復帰して、血統転換、所有権転換、心情転換を一族で成して、神の国に入籍した場合には、イエス様を先祖として、その次に弟子たちがみな十二弟子を中心として、こういうふうにつながって、結婚することによって、どんどんどんどん、祝福でもって世界をまとめていくことができたのです。そうなったら、先生みたいに、金もかかりません。分かりましたか? (はい)。

 そういうふうにして、イエス様が死んだために、大変なことになったのです。イエス様は、なぜ死んだのかというと、レアとラケルが一つにならなかったことを、イエス様の家庭において蕩減復帰しなければなりません。分かりましたか? (はい)。そうなるというと、イエス様のお父さんは誰ですか? これは奥さんのエリサベツ、これはマリヤです。(先生が黒板に図―6を書かれる)マリヤは妾の立場です。エリサベツとマリヤは、ちょうどレアとラケルと同じです。姉妹関係、母同士がいとこ関係です。分かりますか? 姉妹です。姉さんであり、妹です。これは姉さんであり、妹を蕩減復帰しないといけないのです。

 

図6
図6

 母の系列が間違ったから、母のほうでもって組むのです。分かりますか? それが蕩減復帰です。こういうふうにして誰が正妻かというと、これが正妻です。これが妾です。しかし、レアとラケルは反対です。まるっきり反対です。それでエリサベツは、マリヤを自分の旦那さんの所に紹介してあげるのです。こういうことは有り得ないことです。蕩減復帰をするには、マリヤは妾の立場で心情的な絡み合いをしなければならないのです。分かりますか?



 こういうふうにして、イエス様をはらみます。これはヨハネです。エリサベツは、マリヤが身ごもった子供が、女であればいいと思ったのです。しかし、女では何もできません。女はお嫁に行ったら、それで問題ないと思うのです。しかし、男の子供を生んだのです。それが問題です。

 そうなると洗礼ヨハネとイエス様は、異母兄弟です。それを洗礼ヨハネは知っているのです。こういうような非公式な血統関係の者がメシヤになるとは、夢にも思いませんでした。ヨルダン川で、神様の直接の命令で天の門が開かれて、聖霊が鳩のように降臨して、神様の直接の命令によって、洗礼ヨハネに告げられてメシヤとして証し、天の命令どおりにしたのだけど、考えてみれば、(神様が)こういうような非公式な血統でもってメシヤを送るとは思えないのです。だから疑ったのです。イスラエル民族は、イエス様が「洗礼ヨハネがエリヤだ」と言うのだから、それは問題です。しかし、洗礼ヨハネは「自分はエリヤではない」と否定したので、大変なことになるのです。

 なぜ洗礼ヨハネがヘロデの奥さんと、妾の問題を中心にうんぬんして、それで首を飛ばすのですか? マタイ伝の十一章を見れば、イエス様は泣きながら言ったのです。「君たちは何のために野原に出ていったのか、それは洗礼ヨハネを見るためにか、それはきれいな着物を着た者を見るためにか? 結局は、メシヤを見るために行ったのではないのか」と言ったのです。「女のうちで一番、女が生んだ者で、洗礼ヨハネより大きい者はいなかった。しかし天国では一番小さい者になってしまった」と、反対のことを言っているのです。地上で大きい者だったら、天国でも大きくなるべきなのに、なぜ小さいのですか? 地上で、イエス様を王様と認めた場合には、天上では一番大きい者になっていたのに、それを地上で否定してしまったのだから、天国には住めなくなってしまうのです。

 聖書を見れば、それを否定できないのです。なぜ洗礼ヨハネが、主弟子にならないのか? そう見た時に、天(国)は戦う者が勝ち取るという結論です。洗礼ヨハネは戦えなかったというのです。それはペテロに取られてしまったのです。無関心で、放棄した者はみな天の栄光が取られてしまうことを、はっきりと記載しているのです。マタイ伝の十一章を読んでみなさい。そういうことを今まで知らなかったのです。

 だから、洗礼ヨハネの失敗のために、洗礼ヨハネの弟子がみな十二弟子になるべきなのに、主弟子が洗礼ヨハネであるべきなのに、主弟子はペテロです。それは誰が反対したからですか? 十二弟子、一二〇門徒などはいらないのです。昇天しないうちに、十二人、一二〇人の家庭基準を残していかなければ、未来の国家的一二〇国家を求めて来られないのです。みなそんなことを知らないで、洗礼ヨハネが切ってしまったのだから、証しするために、主の前の道を正すために送られた神のみ旨とはまるっきり反対に、一人の女のことにかかわって首を切られてしまうのです。イエス様を受け入れなかった罰です。

 そういうふうにして、なぜイエス様が三十三歳まで結婚できなかったかというと、(イエス様は)マリヤに何回も言ったというのです。マリヤに何回も、三回も懇切に、「神の摂理からして、こういかなければならない」ということを話したのです。お母さん(マリヤ)が中心になってエリサベツと共に、夫婦、姉妹が一つになって収拾しないと大変なことになるのです。それができなかったのです。


 蕩減復帰は堕落の反対の道をとる

図7
図7

 イエス様の奥さんは、勝手にもらうことはできません。それは原理、原則によって二代が共に通過しながら、マリヤとエリサベツのお母さんたちができなかったことを蕩減復帰しながら、二代のすべてを、それはレアとラケルのお母さんのように援助して、援助して、お父さんお母さんのすべてを援助して、これ(A)が一つになって、これ(B)と一つになって、そうなることによって、カイン・アベルのお母さんたちを中心として、子供がいればこれ(C)がイエス様と一つになった場合には、お母さんたちが一つになった場合には、この二つ(A)と(C))がザカリアを中心として統一されるのです。神様を中心に全体が一つになることになるのです。

(先生が黒板の図―7を示して説明される)



 そうすると、イエス様の奥さんは誰になるかというのです。なぜ結婚できないかというと、勝手に結婚はできません。女であれば、誰とでも結婚するのではないのです。必ず蕩減原則によって、血統的な問題になるのだから、蕩減復帰するのです。エバがするのです。エバは堕落したために、長子と父をだましたのです。アダムは子供です。神様は父です。父子をだましているのです。分かりますか?

 エバは堕落した時、アダムをだましたし、神様をだましているのです。これを蕩減復帰するには、反対の道をそのとおりに、目には目、歯には歯です。旧約時代は、そこで損なったとおりのものが傷付けられるようになるのです。エバが二人をだまして、長男と神様、お父さんをだましたから、復帰される過程においては必ず、神のほうに立ったエバの代わりの人が、長男とお父さんをだまさなければ、帰っていくことができません。

 そういうふうに、これらが結ばれてしまったのだから、反対の方向にしていかなければ道がないのです。堕落したとおりに、目には目、歯には歯で、同じようにです。分かりますか? (はい)。エバは長男のアダムとお父さんをだまして堕落したのだから、神のほうのエバの代わりのリベカは、長男とお父さんをだましているのです。堕落の日に、長男と神様をだまして、それを、この長男が相続したのです。

 神様は堕落によって、みななくしてしまって、これだけしかないのです。だから良心は神様のものであることをサタンは知っているのだから、サタンは肉身を中心として成り立っているのだから、良心のほうを神様は取らなければならないのです。上のほうをみなサタンは取ってしまったのだから、(神様は)これをみななくしたのだから、反対のほうのしっぽを握らなければなりません。しっぽです。分かりますか? アダムのほうをみな、サタンが取ったのだから、それ蕩減復帰していくには、一番しっぽを握って、逆の方向に行かざるを得ないのです。

 

図8
図8

 そうなるというと(先生が図―8を書かれる)、神様の良心のほうがプラスになるのです(A)。これは原理原則から、こっち(B)がプラスで、こっち(C)がマイナスです。これを蕩減復帰で反対の方向に、これ(D)をプラスにして、これ(E)をマイナスにしないといけないのです。そうなると、こちら(サタン)のほうは家庭を持ち国を持つのです。世界はサタンのほうで、神につく者はアベルしかないのです。分かりましたか? それでアベルを殺してしまうのです。セツがアベルの代わりになって、歴史を通して、過ったものを、歴史過程を中心として個人で失敗したのを家庭で、家庭で失敗したのを民族で、民族で失敗したのを国で、国で失敗したのを世界でというようにして、移行しながら、大きい分野で成功した場合には、民族を責めても、その中には氏族、家族があるのです。


 こういうふうにして発展の度数を高めながら、イエス様は国において失敗したのだから、再臨の主は世界の土地を中心として再び収拾することによって、世界完成がなされた場合には、国も完成するし、民族も家庭も完成するのです。分かりましたか? (はい)。

 蕩減原則によって、(リベカは)父子をだましたのです。エソウは長男です。それから夫のイサクをだましたのです。考えてみなさい。(ヤコブは)自分の兄さんが祝福を受けようとする時、リベカがヤコブを誘って、羊を殺して、それで偽装して、長子が毛が多いから羊の皮でもって(夫を)だますような女は部落中で、身を鞭打ちして殺されるような者です。そんな者を神様はどうして、なぜ祝福したのか? それは今まで、聖書の謎として残っているのです。何の話か、分かりますか? 分かりますか? (はい)。

 なぜ神様は、こういう悪辣な女のほうに立って祝福してやったのか? それが、なぜイスラエルの選民圏になったのか? これは大変なことです。これは、人間の観点では理解できないことです。先生が現れて、こういう内容を明らかに説明することによって、結ばれたものを解かなければならないのです。目には目、歯には歯、そのとおりに蕩減していくのです。分かりましたか? (はい)。それは、お父さんをだまし、長男をだまして、祝福の権限を弟のヤコブのほうに乗っ取ってしまったのです。エバはだましてカインのほうです。まるっきり反対にしたのです。だから、弟を中心として逆のほうに上がっていくので、サタンは全権でたたきつぶすのです。分かりますか? (はい)。

図9
図9

 こういうような因縁で、(先生が図―9を説明される)何回もこういうふう(A)(アベルとカインを一体化)にして、兄弟を復帰することによって、これ(原理原則のプラスとマイナス)が生まれてくるのです。環境には必ず主体・客体があるように、これ(B)(カインとアベル)が一つとなって、小さいプラスになって、(C)(カインとアベルとエバ)大きいプラスと相対的関係で持っていくのです。分かりますか? エバを中心としてカイン・アベルが一つとなって一八〇度違った所に、旦那さんと完成したアダムと神様が上がっていくのです。だから、これ(D)を切ってしまうのです。天の神様。天の旦那様。これ(E)は天から来るのです。分かりましたか? (はい)。こういうふうにつなぐのです。



 そうして大きいマイナスになって、もっと大きい神様を中心として、こういうふうにして(F)一つになっていくのです。分かりますか? これを何というかというと、「蕩減復帰の峠を越える」という題目の中の、一つ目は何かというと長子権復帰であり、二つ目は何かというと、父母権復帰です。分かりましたか? 父母権復帰です。三つ目は何かというと、王権復帰です。四つ目は何かというと、皇族圏復帰です。皇族というのは、レアを中心とした女と子供とラケルを中心とした女と子供の、両方の愛の敵対関係が残っているのだから、皇族というのはイエス様の直系の子供ではないのです。分かりますか? 堕落した正妻の圏で、神に反対してきたカイン的な者たちが復帰されて、妾が神のほうの正妻になるのです。神の正妻になって、妾の立場で、それを慕っていくことによって蕩減復帰になるのです。反対にして帰っていくのです。分かりましたか? (はい)。

 このことを再臨の時代に見た場合には、お母様と君たちは姉妹です。女は一つになるのです。正妻と妾と同じです。だから、あなたたちに旦那さんはいないのです。分かりますか? それを真のお父様がつくってやらなければならないのです。君たちは、それまではずーっと女として未完成の女です。再び、真の父母が生んでくれなければ、真の女にはなりません。分かりましたか? (はい)。

 こういう皇族圏というものは、一族が復帰されたヤコブ圏によって反対になったと同じようなものを皇族圏というのです。それは復帰された、神様から見た正妻の立場に立った女と子供の所が長男です。長子権復帰の権限を持つのだけど、長子が次子としてここに一体となっていくのです。そうなるというと、本妻にラケルとマリヤがなって、エリサベツとレアが妾の立場より復帰していくのです。サタンのほうの姉さんが、本妻が、妾の立場で一つになっていかなければ復帰はできません。ちょうど反対です。分かりましたか? (はい)

 

図10
図10

 そうなると、イエス様の相対は誰になるかというと、(先生が図―10を書かれる)アダムの妹です。アダムの妹を天使長が取っていったのです。これが堕落です。カイン(洗礼ヨハネ)の妹を、今度はアダム(イエス様)が取ってこなければならないのです。これが蕩減復帰です。分かりますか? イエス様とヨハネの関係を見れば、こっちがカインです、こっちがアベルです。アベル(アダム)の妹をカインが取っていったのだから、カインの妹を、今度はアベル(アダム)が取ってくるのです。まさしく蕩減復帰です。そうなるというと、洗礼ヨハネの妹を、イエス様は妻として迎えなければならないということになるのです。


 そうなったとするならば、大変なことになるのです。ザカリヤから見ても、またマリヤ自体も大変なことです。それがばれた場合には、部落中で石打ちにされるのです。マリヤはそれを口にして言うことはできません。ヨセフはというと、ヨセフは自分を守って保護してくれた男です。それにしてもヨセフは、「おなかに身ごもった子供のお父さんは誰か?」と聞いたでしょうか、聞かなかったでしょうか? 何回も聞いたのだけど、「聖霊によって身ごもりました」と。それを証しした場合には、一族がぺちゃんこになるのです。

 お父さんのザカリヤは、それは許されません。異母共混血になっているのです。大変なことです。その時のユダヤの歴史において、法律に許されません。分かりますか?


 再臨の主を迎えそこねたアメリカの運命

 こういうような近親相姦関係が、神様を中心とした世界的蕩減復帰においては、生まれてくるのです。だから、なぜアメリカが、新婦教会、新婦の第一国家として、キリスト教体制を成して王座に座ったアメリカが、なぜフリーセックスの国になったか? 近親相姦関係で、なぜこういうフリーセックスをやっているかというのです。

 それは、再臨の主を迎え入れたとするならば、再臨の主によって、こういうような内容を明らかに整理して、みな回っていくのができるにもかかわらず、再臨の主を追い出してしまったために、再臨の主のために準備した勝利の英米仏諸国を、みんなサタンが取ってしまったからです。

 上のほうをサタンが、アダム、エバ、カインを取ったと同じように、神様はしっぽを再び泣きづりながら取らざるを得なかったのです。英米諸国が先生を反対するようになったので、反対の立場で神様と先生は荒野に追い出されてしまったのです。今まで数千年の勝利の基台を完全にサタンが握ってしまったのです。サタンは四十年間、キリスト教文化を完全に否定して、共産圏の足場がキリスト教になっているのです。日本も、そうなっているのです。韓国も、世界も、そうなっているのです。なぜそうなったかというと、キリスト教文化圏が再臨の主に反対したために、みな乗っ取られてしまったからです。サタンの足場になって、キリスト教理想の崩壊のために、サタンの全権を張るような地上地獄を拡張しているのです。分かりますか? (はい)。

 こういう現実を原則から、近親相姦関係でもって崩壊直前に属しているアメリカの運命を救う者はいません。なぜ、そうなったかというと、再臨の主を押し出してしまったから、蕩減復帰によって、そうならざるを得ないのです。再臨の主が、再び四十年の歴史を経て帰ってくることを知っているから、サタンは全権を振るって、めちゃくちゃにしてしまったのです。教会には若い者が一人も残らないし、おばあさんばかりが残って、葬送曲をかけるような悲惨な教会になってしまっているのです。教会が恋愛と男女関係、フリーセックスの紹介所になっているのです。それから、女同士、ホモセクシャル。天使長は最後の末端に迫ってくるのだから、相対関係を許さないのだから、男同士で、女同士で、相対関係を許さないのです。

 そのように再臨の主の希望が、完全に、男女でめちゃくちゃになっているのだから、それを収拾しなければ神の理想圏に帰ってくることはできないのです。完全に破壊したものを、神様は完全に再創造してしまうのです。それは誰によってかというと、再臨の主、統一教会を中心としてです。サタンの崩壊が、なぜこんなにも大きくなったかということが分かりましたか? フリーセックス、ホモセクシャル、レズビアンというのは、サタンの拡張運動であり、地獄万能圏を成しているのが、今の世界です。だから、理想的愛が根本的に崩壊しているのです。分かりましたか? (はい)。分かりましたか? (はい!)。

 アメリカでは、おじいさんが自分の(息子の)嫁、自分の孫のお母さんと関係するのです。自分の(息子の)嫁、それから孫娘と関係するのです。おばあさんは自分の子供とするのです。自分の孫とするのです。だから、獣だというのです。それで、女嫌いになるのです。男嫌いになるのです。だからといって、人間の性的欲情は残っているし、自分一人ではそれを解消することができないから、共にそういう欲情解消運動が、ホモとレズビアンになっているのです。獣でもそういうことはしないのです。

 また、妻をもらった場合には、アメリカでは大変です。結婚した場合には、すぐに離婚するからです。離婚した場合には、自分の財産が半分ふっ飛ぶのです。財産泥棒です。悪魔です。エバは最初に神様の財産を乗っ取っていきました。まるっきりそれです。愛を売って、それから所有権を争奪していくのです。これはもう、末恐ろしいことです。分かりますか?

 近親相姦関係が、こういうように回るということを神様は知ったのだから、家庭的な基準を、これからは環境で許容される周辺を掃除していって、そこで引っ張りだこに回って、みな切ってしまうのです。だからアメリカが再臨主に侍った場合には、全部が回って天に帰る道ができたのに、それを押し出してしまったのだから、サタンが主人になって完全に全滅するような境地に落ちているのです。それは、全滅の境地としてです。先生はその反対に上昇し、頂上に上がっているのです。だからひっくり返すには、国を下、国民をこういうふう(上)にするのだから、国民の基盤を高揚しないといけないということを考えているのです。分かりましたか? (はい)。


 血統転換

図11
図11

 こういうような関係でもって、(先生が図―11を書かれて説明される)これはヤコブ家庭と反対になってしまったのだけど、結局はイエス様が、これを成し得ずに死んでしまったのだから、再び来なければなりません。分かりましたか? (はい)。これが長子権復帰です(A)。分かりましたか? 長子権復帰です。これが父母権復帰です(B)。父母権復帰です。分かりましたか? (はい)。これが王権復帰です(C)。神様を介入することによって、国が成立するから王権復帰です。分かりましたか? 三番目の皇族圏復帰は、正妻圏が復帰されてきて、妾が正妻になり、正妻が妾になるような立場で立つのだから、マリヤの立場が姉さん、エリサベツは妹として、神様の妾の立場で蕩減復帰して、まるっきり反対にして、神に帰らなければならないのが蕩減復帰原則です。



 これは先生の話ではないのです。数千年の歴史の旧約、新約の内容が分からない道で、今は日本を探しているのです。世界は日本を探して回っているのです。分かりますか? これは否定できないことです。数千年前のヤコブも、リベカもそうです。自分の腹の中で、ヤコブとエサウを身ごもった時に、二人の子供が戦っているのです。「神様。二人の子供が戦って、どういう訳ですか?」と聞くと、神様が言うには「あなたの腹の中には二つの国をはらんでいる。大きい者が小さい者に侍るであろう」と言っているのです。それは、何の意味か分かりますか? リベカも分からないのです。これは、先生が内容を明らかにしたことによって、はっきり分かりました。

 神様は世界がいかに反対しても、リベカを中心として、み旨を全うするのです。リベカは四十歳で蕩減復帰しました。しかし、それでは、四十歳以下を中心として腹の中で、まだ蕩減されていないのです。だから、タマルを中心として、ペレヅ・ゼラを中心として、腹の中で、子宮の中で転覆運動をするのです。兄さんが先に出ようとするのを引き戻して、弟が兄さんの立場で出るのだから、血統基準下から、長子が逆になったのをもとがえしてきたのです。その血統をつなげて、イエス様が殉教されたので、イスラエル民族を中心として、選民民族を中心として、二〇〇〇年の後に国が成立する基準になった時に、初めて地上に生まれてくるのです。

 なぜ、国の基準を待たなければならないかというと、サタンは国を中心として、たくさんの国をもって神のほうを反対してくるのです。分かりますか? だから、神様も中心の国が必要なのです。なぜかというと、兄さんは、兄弟圏です。地上平面の立場に立って、弟になった者が兄さんの権限を復帰するのです。イエス様はローマから見たら弟です。それを長子権として、ローマを弟の立場に転換しなければ、天下統一になりません。みんな原理的になっているのです。

 それで、ヤコブがリベカを中心として、血統を転換した純潔の相続が二〇〇〇年続いてきたのです。二〇〇〇年の間に、いろいろな悪魔の戦場にあって、血統を汚される疑いがあるから、マリヤ自体もそっくり、リベカとタマルのように、タマルも自分の旦那さんを否認し、舅を信じて身ごもったのです。そうでしょう? それと同じように、国家を代表した中心者として王様として生まれてくる純潔な血統に対しても、もう一回、それを聖別するためにマリヤはエバと同じような行動を取るのです。

 ヨセフは、アダムとエバの約婚の時のアダムと同じです。分かりますか? それが堕落したのだから、ヨセフを約婚した時にだますのです。ヨセフを長男として、お父さんが嫁として決めたのだから、結婚すれば一家の希望の道が生まれてくると望んでいたのに、とんでもない子供を身ごもってしまったのです。それはヨセフのお父さんに、自分のことと言ったに違いないというのです。(そこでマリヤは、ヨセフを)だますのです。まるっきり同じです。同じですか、同じではないです? (同じです)。

 それからマリヤは、一家すべてに対してうそを言ったのです。そのような転換の責任を持った本人は、こういうことを成し得ることができるのだけど、普通の人はできません。全部がそういうふうにやったら、大変なことになるのです。それは大変なことになるのです。(皆さんは、)中心の本部が転換した場合、一体となっていけば自動的に神に帰ることができるのです。分かりましたか? (はい)。

 マリヤも旦那さんを、神の長男のヨセフをだまし、自分の父をだましたのですか、だまさなかったのですか? 蕩減復帰は、それを犯したとおりを再現して、反対の一八〇度違う所に立つことによって、天の基台になるのです。だから、マリヤも、彼らをだまして、国家的基準でイエス様を生んだことによって、イエス様は悪魔を退治し、国家的基台として、未来にはローマを屈伏して、長子権を復帰して、天下を取る中心になるのです。それで、個人、家庭、氏族、民族、国家を中心として、イエス様が王権、国を立てたとするならば、その国の中心に立つのです。サタンは相対圏だから移動してなくなるのです。


 真の父母と成約時代は神の干渉圏

 統一教会が国を持ったとするならば、その国を打った場合には、世界中がいっぺんにやられるのです。鉄柱の杭を打ったと同じように、その流れにある国とかはぺちゃんこになるのです。分かりますか? 蕩減復帰の原則は、それを否定することができないのです。これは、先生がつくって、いいように当てはめて言うことでしょうか? 原理原則に合ったその基準につないで、それを発表しているので、こういうふうに歴史がつながるようになったのでしょうか? どっちですか? (……)だから問題です。文先生の解説と聖書の観と、自分たちが解いた観とはめちゃくちゃで、とてもつながりません。一から十まで全部がばらばらになって、いろんな集団のキリスト教の宗派をつくってしまったのです。しかし、統一教会はそうはいきません。ちゃーんと前後がつながっているのです。

 蕩減復帰して、堕落したその内容を反対にして、その内容が原理原則になっているので否定できません。分かりますか? こういうような悪辣な女の伝統を、神様が抱擁して祝福したその理由は何か分かりましたね。目には目、歯には歯。堕落したのと反対の方向に上がっていかないと、元に帰ってくることはできません。反対の方向を取っていくのだから、上はサタンが国を先に持っているのでみな、完成に到達しなければ神様が降りて援助することができないのです。アダム・エバの堕落に不干渉したと同じように、自分の子供たちを未完成期に殺しても、(神様は)降りてきて援助することができなかったのです。分かりましたか? (はい)。

 事実、クリスチャンたちがローマの闘技場で、ライオンなどに殺されるのを見て、なぜ神様が干渉できなかったのか? それは、アダム・エバが堕落するのに干渉できなかったことと同じです。完成圏以上に到達しない者は、サタンの廃品になっているのだから、それに神は干渉することができません。

 しかし今は、そうではありません。「真の父母と成約時代」を発表したことは偉大なことです。神の干渉圏に入ったということです。分かりますか? (はい)。だから、全世界がお母さんを歓迎しているのです。これに反対したら、めちゃくちゃに霊界から一億が「ばぁー!」と、ぺちゃんこになってしまうのです。先祖たちが総動員して降りてくるのです。それで、特にお母さんたち、女たちは、「真の父母と成約時代」を発表したのだから大変です。今まで女は地上に降臨して援助するようになっていませんでした。分かりますか? お母様が勝利して、世界的に女子解放を宣布して、「真の父母と成約時代」を宣布したから、家庭的完成圏ではなく、世界的な、最頂上でもって勝利圏を発表したのだから、世界頂上を中心として、先祖たちがすべて降臨して援助するようになるのです。

 特にお母さんたちが、今こそ働く時代になっているのです。分かりましたか? (はい)。昔は男たちだったのだけど、天使長の直系の男たちだったのだけれど、今はそうではないのです。再臨の主の直系になるには、お母さんの体を通して再び生まれなければ、直系にはなれません。だから、女が霊界、地上界を統一する時代になったので、女権時代に移行してきているのです。分かりましたか? (はい)。

 君たちは、こういう蕩減として、動員されてきても、心も浮き浮きして、「済州島、済州島、済州島、済州島へ。死んでも行きたい! 死んでも行きたい」と、そうなるのです。(笑い)運勢がそうなっているのです。だから、「自分たちは行かない」と何回も決心した者も、来ざるを得ないようになっているのです。(笑い)自分がやったのではないのです。みな先祖が何十名、何百名、何万名と動員しているのです。やらなければ大変なことです。

 物的旧約時代の蕩減時代が来るのです。それを聞かなかったならば、新約時代の子供を打つのです。「物を犠牲にせよ」と今、統一教会は、打つ者を神に返しているのです。「日本の統一教会の負債を弁済しなさい」と言うのです。そういうものを、こうやったら、ぺちゃんこになるのです。その次は、子供がぺちゃんこになるのです。その次は、自分たち夫婦がぺちゃんこに、一家がぺちゃんこになるのです。蕩減を平面的にして、旧約時代、新約時代、成約時代となるのです。成約時代は夫婦をいうのです。一家がぺちゃんこになるのです。間違いなく蕩減原則は生きています!

 だから、先生は子供たちに、貯金なんか残してやらないのです。全部、未来の国の教会のものです。分かりますか? そうしなければ打たれるのです。子供が引っ掛かるのです。子供が、その金のために引っ掛かるのです。蕩減復帰させるものがないので、それで子供が打たれるのです。それは親がやったのだから、父母が打たれるのです。大変な時代に入りました。エバは何の所有権もないのです。堕落した子供は所有権がないのです。分かりましたか? (はい)。

 だから、君たちは神に献納したいですか、したくないですか? (したいです)。それは、先生の子供を通して、長男と次男の立場に立つ先生の子供を通して、お母様を通して、先生を通して、神に返還していくのです。一、二、三、四。四代目です。カイン・アベル、カイン・アベルとして、父母様を通して上がるのです。分かりますか? 返還して神の所有物となった、神の所有の下で、本当の神の祝福を受けるのです。だから、三回待つのです。世界が一つになって、すべてを神のほうに返納する時まで、アダム・エバの祝福の所有権は神になっていたのです。分かりますか?

 サタンのものをみんな返納した上で、最後の祝福を受けるのだから、祝福は三段階です。二段階がまだ残っているのです。国家的祝福、世界解放祝福です。その後、君たちは何も持っていません。それで真の愛と、真の子供の種をもらうのが最高の目的です。それをもらわないというと、未来の所有権も持てません。子供の名を持たないというと、所有権も持てません。これは、先生の話ではないのです。


 神の相対になった場合、天運が保護する

 だから、統一教会を中心として、世界が統一にならざるを得ないのです。戦う中でそういうふうになっているのです。原理原則がそうなっているからです。それはつくりごとではないのです。イエス様の時代も、物品共有共用時代だったのです。アナニア夫婦なんか、(使徒行伝五章を参照)そうです。自分の財産をみんな売って、イエス様を中心にしてみな共同生活をしているのに、アナニア夫婦は、自分たち二人で組んで、半分を全部だとして、自分たちもみな弟子と同じように、「自分の全財産を売って持って来ました」。「全部ですか?」「はい、そうです」と。それで、その場で倒れて死んでしまうのです。神様をだますとそうなるのです。天的良心のコンピューターをだますことはできません。分かりましたか? (はい)。女の子は貯金帳を持ったら駄目です。結婚していない者は、自分の貯金、所有権を持ったら絶対駄目です。まだ子供として養育する父母の養護をもらっていないのです。真の父母に会ってもいないのです。全部がそうです。

 だから今の時は、みんな金の袋は女に任せるのです。神のほうに、エバがみな総動員して、泥棒していったのだから、エバがまとめて探してこなければならないからです。真の自分を探してこなければいけないのです。これは先生の話ではありません。

 神は創造主です。投入して投入して、最も投入してつくる者に、金は回ってきます。神の相対になった場合には、天運が保護すると言ったでしょう! 先生の命令を絶対視していってみなさい。金は自動的です。先生は金など心配しないのです。生活も、今までの生涯、一回も考えたことはありません。金がなくなったら、ちゃーんと飛んできます。霊界で命令するのです。先生はそんなことをたくさん知っているのです。これはみな、自分の宝だと思ったら、何百万、何億、何十、何千と。名前も教えてくれるのです。それを計算した場合、神様の言ったことと一銭でも違った場合には、サタンと思って、これを実行しなければなりません。言ったとおり一銭までも合うのです。「それをどこまで持っていって、どこどこの文先生の所に持っていって」と、名前は知らないのですがさーっと飛んでくるのです。そういうことがいくらでもあります。分かりましたか? 先生は心配しないのです。エバが心配です。

 先生がエバ国家を中心として、全世界のエバ解放のために準備したものが、そのためにみな関係した者が、錨につないだ縄がみな切れてしまうのです。錨がなければなくなってしまうのです。船は太平洋を流れて、流れて、それは果てしなく流れてしまうのです。それを信頼する者はいません。だから先生が責任を持つのです。

 長子権、分かりましたか? 父母権、王権、皇族圏。これが、「蕩減の蕩減復帰の峠を越えましょう」の全般的内容になっているのです。