神の摂理的総決算

 

一九八五年十二月二十九日
韓国ソウル・本部教会にて


 先生が行くべき終着点は神を解放することです
 アメリカの人々の誇りは、いかに偉いといわれる西洋人やアジア人でもアメリカに来た場合、五年間以内でアメリカナイズされるということです。すべてが日だまりの中に溶けて水となっていくのと同じです。しかしたった一人、レバレンド・ムーンは十年以上過ぎたとしても、アメリカナイズされないのです。反対を受けながらもアメリカナイズされず、ムーンナイズしていくので問題なのです。西洋の若者たちがアメリカに従っていくのではなく、統一教会のレバレンド・ムーンを中心として熱心に活躍しているという事実が、命令一つで東西南北に青年男女がどこにでも走ることのできる基盤をつくって、国境を超越しているという事実が恐ろしいというのです。
 先生がアメリカにおいてこのような大きなことを広げておいたので、黒人が先生の側になり、スパニッシュが先生の側になり、ヨーロッパの偉いといわれる人たちが先生の側になるのです。先生は神の解放のためにこのことをしているのです。どんなに受難の道、迫害の道があるとしても、先生が行くべき終着点は神を解放することです。心情圏を形成するのです。怨讐を愛せずしては、怨讐を愛したという基準を、世界的基準を越えることができないというのです。それでは神の解放がなされないのです。なぜでしょうか。
 神の娘・息子であった人間先祖が堕落しないで、神の愛の圏内において一つとなって愛の心情圏を成したならば、そこに宇宙と霊界が全部包囲されたのです。そのようにして愛を成さなければなりません。愛を受けて生きていくべきその原理があるのです。神がそのみ旨のままにできないことは、サタンに引っ掛かっているためです。天使長は神にこのように言うでしょう。「あなたはいかに原理基準がありますか? 愛というものを中心として、愛の因縁を通して宇宙を統率するようになっています。私は堕落の失敗を犯したのですが、愛の原理を通してこの基準の前に、血縁的因縁を結ぶすべての者を中心に宇宙の存在が動くようになっているではありませんか。神の血統を中心として完成しなければならなかったのですが、それが成されていません。愛を中心として完成できなくて私は堕落しましたけれども、原理型的立場は否定できません。これが問題です。今や、神の国に行ける人というのは公式に出ているではありませんか。それは神の息子・娘が、天使長を愛したという条件が完成せずしては行けないのです」。このようにサタンが神にかかってくるのです。これが神とサタン世界との間に絡み合ってきた人類歴史です。誰も知ることのできなかった秘密なのです。
 また、サタンはこのようにも主張するのです。「天使長まで愛して行かなければならない所が天国だが、堕落することによって私を愛することのできる人が出てきませんでした。あなたは私を愛する立場で対してくれていますが、これからあなたの息子が天国に行くことのできるためには、あなたと同じような立場で私を愛したという条件を立てなければなりません。でなければ天国に行く人はいません」。何の話か分かりましたか。このようなサタンの恨みが神に懸かっているのです。ですから第二の父母として来られたイエス様は、十字架上においても、怨讐のローマ兵士に対して愛を施していったのです。ここにおいて分立が始まるようになっています。


 怨讐を愛せずしては神の国に入れない
 人類歴史路程で、愛を中心として怨讐を愛する群れがイエス様と一つとなったために、サタンが支配することのできる群れではなく、神の国へ行ける群れとなりました。また愛において、イエス様が霊肉を中心とした父母の立場で愛したのではありませんでした。十字架上で霊的基準だけを立てて行ったために、再び実体的な立場において怨讐国家を愛し、怨讐国家も救ってあげることのできる責任を担ってこの地上に来なければならないというのです。その責任を準備するために、世界の怨讐国家をして一つの世界圏をつくって来られる主を中心に、霊肉共に一つとなって怨讐国家までも消化させなければなりません。それでドイツ、日本、イタリアなどの三つの枢軸国家も全部救うための神のみ旨があったというのです。
 その時、すべてその圏内に入ってきたなら問題がないのです。それを成し得なかったことによって、彼らがもっていたすべての領域を奪われてしまったのです。ドイツが侵略したすべての領域、イタリアが侵略したすべての領域、日本が侵略したすべての領域を共産党が占領してしまいました。責任を果たせなかったのです。また今日、反対に自由世界にまで侵略してきているのです。自由世界は力がなくて今や倒れるような立場です。それで先生がブレーキをかけるのです。レバレンド・ムーンは神のみ旨を知ったがために、怨讐国家を愛するのです。日本人を中心として大韓民国の国民以上の愛国者をつくろうとしたのです。
 金日成は偽者であります。偽者は本物が出る前までは本物のふりをするのですが、本物が登場した世界においては本物のふりをすることはできません。天理が許しません。私が今度、帰ってきて整備しようとするのです。一掃しなければなりません。先生が撃つ銃弾とならなければなりません。銃弾は帰ってくることを知りません。そのような銃弾になるという人は手を挙げてみてください。
 きょう、皆さんが覚悟をしてそのようになれなかったならば、新年を迎えることはできません。総決算をしなければなりません。金日成は意識革命、意識化運動を広げています。日本の朝総連、共産党のすべての長たちを動かすでしょう。共産党をして最後の発悪をするチャンスを与えてはなりません。もっと強い決心をしなければなりません。きょう皆さんはそれを考えなければならないのです。一〇〇年後に韓国が行くべき天倫を支えなければならない歴史的な使記があるのです。この責任を果たさない時は大韓民国が被害を受け、世界史的な汚点を残し、世界人類の行くべき方向が崩れてしまうのです。このような観点から旗を立てて立ったのであります。教授アカデミーを通して教授たちを総動員するようになっています。各大学をしてアカデミーを編成し、大学総長、理事長たちに方向を提示してあげなければなりません。
 怨讐を愛せずしては神の国に入れません。神は常に解放できる立場にいますが、人間がその立場についてこれないため、神が個人的世界的な怨讐を愛したという同じような愛の心情をもつ者がいないので、個人的世界基盤をつくることができなかったのです。それをしなくては天国の門を開くことができません。解放されないのです。天国の門がなぜ空いアダムとエバが、サタンを父母と同じような立場で愛したという基盤を立てることができなかっだ堕落のゆえです。それでイエス様が来られ、新婦を選択して、その国の怨讐であるローマを愛し、打たれながらも教化させる運動をみてすべて復帰しなければなりませんでした。
 統一教会が偉大なことは、統一思想をもって四十日もあれば世界を教化できます。言論界を通すのです。それが偉大なのです。方向が変わってきます。そうすることのできる世界観をもっている驚くべき事実を皆さんは知らなければなりません。その当時において、イエス様は世界観を話すことができませんでした。真の父母の伝統的思想に対しても、一言も話すことができず殺されました。私は話すことが多いのですが、あなた方にはそれを担当し切れないというのです。この世に来てこの世の話をしても信じることができないのに、どうしてあなた方が神の国のことを信じることができますか。


 イエス様の基盤を整えることの難しさ
 私はそのような内容をすべて知って、迫害の正面において挑戦しました。レバレンド・ムーンは戦略的手腕の次元が高いというのです。すべてを成してから発表するのです。その基盤を整えるために、どれほどの苦労があったのか知っていますか。イエス様の基盤を整えることがどれほど難しいことか知っていますか。死よりも難しい環境であったというのです。だから仕方なく死にました。先生が、今まで死ぬ以外に道のない運命に追われながら、死なずにそれを打開して、今日このような解放圏を迎えて、心情を中心とした統一的、歴史的な伝統行路を分別して話できる立場に立ったということは、どれほど驚くべきことであるかを知らなくてはなりません。
 旧約時代にエリヤを中心として、南朝ユダと北朝イスラエルが、カイン・アベルのような立場で、一つになることができませんでした。それでエリヤが天から火を下し、八百余のバアル神を一時に燃やしてしまいました。それにもかかわらず北朝イスラエルの十支派が一つになることができず、エリヤを反対しました。神の生きて成される能力を見ながらも信じなかったのです。その後、逃げのびてひょうたんのつるの下で昼寝をしていたので、虫が食ってつるも枯れるようになったのです。「神も同情もしないでひょうたんのつるまでも切ってしまうとは」と言って、そこで嘆きながら、「自分の命をもっていってください」と抗議するのです。その時、「バアルに屈しない七〇〇〇の群れが残っている」と言って慰労しました。この世がすべて滅びたようですが、その中においても神が選んだ七〇〇〇の群れが残っているというのです。それを通告したのです。
 新約時代は、まずイエス様が来られる前にエリヤが来るようになります。ところがユダヤ教会とユダヤの国が一つになることができませんでした。エリヤの代わりに洗礼ヨハネが来てカイン・アベル圏が一つになってこそ、神のみ旨が成されるのです。エリヤの代わりに来た洗礼ヨハネが、イエス様と一つにならなければなりませんでした。洗礼ヨハネは、カイン・アベル圏、ユダヤ教とユダヤの国を一つにする代表であったのにもかかわらず、洗礼ヨハネとイエス様が一つになれなかったのです。ユダヤの国は小さな国です。四時間もあれば一周することができます。復帰しやすい国です。それで小さな国を立てて摂理されたのです。教会を中心として洗礼ヨハネがイエス様と一つにならなければなりませんでした。
 エリヤの時も、バアル神やアシラの木像を立てて思想的に動揺時代でした。ローマの末期において、ギリシャ思想、哲学、その思想的背景を中心としてイエス様が来るようになるのですが、すべてのものが複雑な時代です。バビロンにまで行ったり、雑神までも侍るなど複雑でした。これを再び収拾して教会と一つにし、イエス様を中心に一つになって、その上に父母を迎えることができたなら、国家的父母となることができ、次にイエス様の王権を立てることができたのです。そして国を建てたならば、その国を中心としてローマを包摂し、その時、中東の十二支派アラブ圏が完全に一つの国になったのです。今日このように怨讐となっている国々は、その時一つになれなかったことを再蕩減復帰するカイン・アベルの戦いをしているのです。これを今、レバレンド・ムーンが一つにすることをしているのです。国際会議、政治会談のようなものも先生が指示しなければならない段階に入ってきているのです。そのような複雑な内容、歴史的過去を清算しなくては現代のすべての問題は解かれないのです。
 洗礼ヨハネを中心として、かつてバアルに屈しなかったのと同じような七〇〇〇の群れがあったなら、イエス様がなぜ死にますか? 七〇〇〇の群れをもったならば氏族編成が自由に成されたでありましょう。十二支派、七十門徒、一二〇門徒が問題ではありません。一つのイエス一族をつくって、新しい王権基盤まで連結することができるように、洗礼か一族を吸収したならば、また七〇〇〇の群れがあったなら、イエス様がなぜ死にますか? 誰もこの恨みを解くことができませんでした。
 それで、終末のアメリカのダンベリーにいる時、旧約時代の解怨、新約時代の解怨をしなければならない立場であったがため、先生はアメリカの朝野の名士を中心としてこの七〇〇〇の群れを全部一つにしておかなければなりませんでした。それで、三十万人の教域者たちに五ポンドに該当するビデオテープと本を送ったのです。アメリカの牧師たちが統一教会の内容を知ってびっくりしたのです。「このような神学があるのだ」と。アメリカの神学校を先生がコントロールするのです。先生が方向を設定してあげるようになっています。夢のような話です。それは普通ではできることではありません。先生がどれほど苦労したか考えてみなさいというのです。昼も夜もなく苦労しました。皆さんは食事の時間になれば食べるのですが、先生はどれほど苦労したでしょうか。学界を収拾し、神学界を収拾しなければなりません。
 一九七九年既にアメリカの各教派神学者たちが集まり、戦いは既に終わりました。統一神学でなければキリスト教の希望はないと宣布しました。そしてその神学者、教授たちが統一原理修練会に参加している状況です。初級派、中級派を中心として勉強しています。哲学者はもちろん、思想界も完全に主管しなければなりません。でなければ世界を救うことはできません。ただ座っていてはできません。先生は十余年間アメリカでそのような仕事をしてきました。雨が降っても雨が降っていることを忘れ、雪が降っても雪が降っていることを忘れ、朝も夕も忘れて生きてきました。皆さんはそれを知らなければなりません。でなければそれ以上の罪人はいません。天倫の恨みを背負って神の前に威信を立てることのできない自分を恥ずかしく思わなくてはなりません。それにもかかわらず平安に眠り、平安に休み、平安に遊ぶことができますか。皆さんの今日このような立場は、み旨のために生きてきた人たちの血の塔のような上に立っているという事実を知らなければなりません。
 教会のすべての神学者たちをして、教界の指導者たちを包摂するそのような基盤を整えずしては、鼻の高いアメリカの牧師たちを自由に動かすことはできません。六十日以内に六カ月以内に七〇〇〇名の牧師たちを教育できなければ、先生は監獄から出ることができ厳粛な課題をもって身もだえする戦いをしてきたのです。これを先生が指導したとおり十二月末まで成し得たならば、八月までも待たずして私はダンベリーから出るようになっていたのです。
 監獄にいながら七〇〇〇名を教育し、牧師たちが二次にわたって韓国を訪問しました。それはアメリカでできたことを韓国と連結させるためでした。私がお金を払ったのではなく、彼らが自ら旅費を出して韓国を訪ねてきたのです。すべての摂理的な蕩減論理によるのです。アメリカ教界において「韓国の地がエルサレムの聖地よりも、もっと尊い地である」と讃美することができなければなりません。聖地地域が変わっていくのです。変わらなければなりません。キリスト教文化圏が変わっていかなくてはなりません。
 これからアメリカの牧師たちを連れてきて、統一教会の責任者にさせるのです。どうですか。そしてアメリカの教会は、韓国の食口を牧師にするようになります。そのようにすれば二つの国は滅びますか、栄えますか? (栄えます)。そのような時が来るでしょう。このたび、大統領をやったことのある人たちが韓国に来て、泣いて帰りながら再び韓国に来させてくださいと頼んだということを聞きました。


 心情伝統文化の起源
 今、アメリカにおける政界、財界、学界、言論界すべては、レバレンド・ムーンを無視してはなりません。基盤をすべて整えました。私は韓国に出入りする時に、空港において冷遇を受けたことを考えます。今も同じです。今後は先生の世話になることが明らかなのです。先生に従ってくることによってのみ生きる道があり、そうでなければ死の道は明らかです。そのようなことをしては恵みを受けることができますが、今やすべてが私に懸かっています。先生がその国に帆を下ろせば、その国が世界の中心国家となるのであります。日本のメンバーもみな韓国語を学んでいます。なぜかといえば、単一文化、アダム文化世界、真の父母文化世界をつくるためです。
 人間始祖の堕落がなければその文化は二つになることはなく、その言語は二つになることはありません。最初の愛の言葉が、神と真の父母から始まった愛の伝統的言語です。その愛の言葉を最初に使える者は、真の父母を通した神様との心情的(紐帯感)に浸っていそれが心情伝統文化こ起源です。その他は堕落の産物であり、堕落によって因縁を結んだ言葉だから妖邪な言葉です。統一教会の信者はそれを知らなければなりません。これはサタン世界によって作られたためです。正に今このような運動が始まっているのです。
 あるアメリカの食口が故郷に帰って、韓国の単語を使いながら韓国語で討論をしました。仏教を信じていた継母は、その人が韓国語を語るのを見てびっくりしたというのです。そのアメリカの食口は、誰の思想が入っていますか? (真の父母の思想です)。真の父母の思想ではなく、神様の思想です。神様が人間に初めて囁(ささや)いた愛の言葉が母国語です。愛の天国の母国語です。しかし妖邪な堕落の起源をもつ言葉はそのようになることはできません。真の父母が生まれたその国の言語が世界的言語とならなければならないということは、原理的基準において愛然なのです。異議はありません。
 あなた方は韓国語を学びませんか? (学びます)。今までの韓国語は偽の韓国語です。心情が入っていない韓国語であるので、これからは心情の入っている言葉を使わなければなりません。もはや悪口を言うことはできません。「この野郎!」というような悪口はあり得ないのです。また勝手に手を出すこともできません。息子、娘は第二の神様です。また息子、娘は父母に対して反対することもできません。父母は第一の神様です。おじいさん、おばあさんはその上の神様です。その上の上の上が誰かといえば神様です。神は祖先でしょう。先生は皆さんに悪口を言いますが、それは神の愛を中心として言うのであります。先生はカイン・アベルもすべて包摂しました。分かりましたか。アメリカが韓国を中心としたならば、統一天国は成されていたでありましょう。
 今や、世界を指導するためアメリカに行って、獄中を経て四十年後にカイン・アベル圏の七〇〇〇群をつくりました。先生はどこの州に行っても歓迎され、数百名が先生のために代わりに戦ってくれる垣根を作ったという驚くべき事実を知らなければなりません。
 これをイエス様に比べるならば、イエス様が各地方に行く時には、地方のすべての地方の長たちが集まって、イエス様を反対する者から擁護することができるのです。今やアメリカには五十の州がありますが、州の法と中央政府の法が異なるのです。中央政府の法をもって、州法を勝手にはできません。州が決定すれば政府もそれを決定しなければなりません。ところがこれからアメリカのすべての州上議員議員たちは、統一教会の原理を中心としたレバレンド・ムーン思想でなければならないという一方通行圏が始まったことを、カナン復帰の方向が決まったモーセの六十大衆と同じように今日統一教会のレバレンド・を中心として、大衆の方向性を整える運動が始まっているという事実を知らなければなりません。(拍手)
 韓国の鍾路(ジョンロ)の交差点より複雑です。暴走する者もいるし、交通整理もしなければならないし、その上に社長の役割までしなければならないのです。やる人がいないから仕方がなく先生はやるのです。このようにして教会を組織し、これからは牧師たちを全部統一思想を中心として組織編成をするでしょう。共産党の組織よりも、民主党の組織よりも、キリスト教四五〇〇万を組織しておけば大統領も先生が指示しないで、下の者が指令してなるのです。(拍手) それではなぜでしょうか。それは兄だからです。知ってみると一つの家族なのです。知人に悪口を言われ、知人に打たれ、そうすることによって価値があり、そうすることによりサタンが離れていくのです。
 大韓民国は先生に対してどれほどツバを吐きかけ、多くの罪を犯し、そして今までにどんなにか指を差してきたことか。ところが、このごろになって「壇君以後五〇〇〇年の歴史以来の偉人が現れた」と言うのですが、それは既に四十年前からその準備万端は整っていました。その時に分かっていたならば、どんなだったでしょうか。それを思うと悔しいと言うのであります。四十年の歳月を過ごしてしまいました。この間に、どれほど民主世界が崩れ、キリスト教が崩れて、もはや誰の力でも救うことのできないこのような立場を、先生が救援しなければならない悲惨なる立場に立ったのです。それはどんなに悲惨なことでしょうか。
 先生が神の愛を知らなかったならば復讐することもいいでしょう。先生はあらゆることをすべてやってきました。考えれば、非運の歴史でした。考えてみてください。どれほど凄まじかったかを。一人の友もいませんでした。私の父母を苦労させました。私の兄弟八人が私のために犠牲になりました。先生が出発当時反対されず、既成教会と韓国が歓迎していたならば、彼らは苦労したでしょうか。今は全部が共産党の前で虐殺されたと思っています。自分の父母、親族を犠牲にしながらも怨讐の子を救ってあげるために、全部犠牲にしながら今までこのようにやってきたのです。なぜですか。神の愛を考えたからです。このような伝統思想を今日の宗教人たちは知らなければなりません。天国に行こうとして、欲心を先に立てて、自分が良く生きようとするのではありません。そういう人はレバレに反対した世界を見なさいというのです。キリスト教が滅び、アメリカが滅び、世界が滅びるようになります。そのようになってはいけません。
 アブラハムが祈祷したと同じような祈祷をしなければなりません。五十人からたった五人まで。このような戦いをしなくては世界を回ることができないという、歴史的なすべての事実を考えてみる時それはたやすいことでしょうか。一度に三万名を集めようとするために、七〇〇〇名が一人ずつ五人を連れてきても、三万五〇〇〇名です。それは簡単です。それは可能なことです。今や三十万名に全部本を配ってあげて、勉強させるのに二十四時間の戦いをしているのです。本を受けた人たちはお互いに確認しながら騒いでいるのです。神学者、同窓性たち、先輩、後輩など、みな統一教会の原理の本を勉強して大変なことです。「あなたはどこを読んだのか。どうだったの?」「どこを読んだ?」このように電話で話し合って、神学者たちの騒ぎが起きています。このようにして背景は全部統一教 統一教会のレバレンド・ムーンが問題を起こし、教界、政界、経済界全体に問題が始まっています。問題になって死んだと思っていた人が、また生き返り、さらに問題が問題となったのです。政府は目を丸くして今や、「追い出してはいけない」と言うのです。レバレンド・ムーンを追い出してもアメリカには何の関係もないと思っていたのに、生死を超越してアメリカと関係するのだということを知るようになりました。私が行くにも問題であり、帰ってくるにも問題なのです。しかし問題の起こるたびに落ちていくのではなく、大韓民国は上がっていくのです。先生はそれを知っているのです。
 このようにして、アメリカにおいて今や滅びることのできない道を、イエス様は七〇〇〇の群れを迎えることができなかったのですが、統一教会のレバレンド・ムーンはアメリカで七〇〇〇の群れを得なければ大変なことになります。八月二十日の晩餐会の時、二十四名余が来て先生と握手しようと目を丸くして騒いでいました。それは何の運動ですか。死ぬ運動ですか、生きる運動ですか。それは生きるための運動です。爆発運動です。それでアメリカには先生のために死ぬ牧師たちが多いのです。
 それを信じれますか。信じることができなければそのままにしておきなさい。それでも大丈夫です。アメリカで先生に会いたいという人たちが多いのですが、先生は会わないの統一教会の皆さんが先生に会うのはやさしいでしょう。世界の言論人が先生に会おうとして門前に来ても会わないのです。「これまで悪口を言ってきたのに今になって何を会いたいと言うのか」。
 私がこういうことを言うことは誇りではありません。あなた方の調子に先生が合わせるのでなく、あなた方が先生の調子に合わせなければなりません。アメリカの政客の調子とも先生は合わせません。先生の調子に合わせなければなりません。このような局面を訪ねていっている先生についてくるために、皆さんの度胸と雅量の準備を急がなければならないのです。そのために、一九八五年度の最後の清算をするための話をするのです。八六年以後には「先生に対してああでもない、こうでもない」と言う話をしてはいけないというのです。
 先生が仕事をするのは誰のためですか。それは皆さんのため、皆さんの子供のため、皆さんの氏族と民族と国のためにするのです。先発隊の姿勢が正しくなければ、後発隊は全部包囲され、滅びて死ぬのです。先発隊を正しい道へと、正しく育てなければならない責任があるためにこのような話をしていることを知らなければなりません。何の話か分かりますか? (はい)。
 私はその年に使うそのお金を一度も触ってみることもできませんでした。それは銀行から銀行へ行ったり来たりするだけであって、先生は一度も見ることができなかったのです。アメリカに行って十数年間、妖邪なうわさの中で、多くのお金を用いましたが、それは先生のためではなく、自由世界と神様のためです。先生は今でもケチです。


 新しい天地の第一歩
 あと三日過ぎれば、一九八五年が過ぎていきます。先生が四十年蕩減を越えるためにどれほどまでに待ち焦がれていたかしれぬこの年は過ぎていくのです。先生が今考えることは、八・一五を過ぎても、果たすべき責任をすべて果たし得たといえる立場に先生が立てなかったならばどうなっただろうかということです。八・一五が過ぎて先生は出たのです。そして八月二十日に、すべての摂理的な総決算をつけて、解放圏の騎手となって、新し地の第一歩を踏み出すこの歩みには今や誰も妨げれる者はありません。
 また統一教会の真の創始者として、歴史時代を経てくる統一教会の宣教事業においては、犠牲を願いませんでした。殉教者を願いませんでした。先生の一代において、このたびアメリカのダンベリーにいて勝利の旗を掲げることによって、統一教会宣教歴史に殉教の終着点がつけられたという事実は、宗主としての天に対する責任感からしても成さなければならなかったことであります。イエス様がローマの元老院で、勝利者として宣布することのできる基盤をもっていたならば、キリスト教は血を流す宗教にはならなかったでしょう。それを蕩減復帰しなければなりません。イエス様の恨みを解いてあげなければならないのです。
 二十世紀のローマのような国、このアメリカの天地に行って、ローマの元老院ともいうような上院を通して、反対する環境の中でこれらを消化して勝利の旗を立てることにより、アメリカ全国民と世界のすべての宗主たちが讃美することのできる基盤を整えて、祖国に帰ってこなければならなかったのです。そのような歴史的な蕩減行事を、このたび韓国訪問によって始めたために、数多くの有名な人たちがついてくるのです。アメリカを代表し、世界各国を代表したすべての人々がついてきて世界的宣布する式は全部終結しました。(拍手) それは、私が監獄から出てきて、一二〇日目の十二月二十日以前に、全部清算しておかなければならないのです。
 一二〇日期間にすべてを清算して、今や、のども嗄(か)れてしまいました。しかし、これが最後の週なので全部総決算しなければなりません。怨讐を愛することにおいても、四大怨讐国家が集まって、その怨讐国家主権に対して愛で犠牲する忠孝の道理を尽くしていた愛国精神以上の精神を、韓国と日本と、アメリカとドイツを中心とした全ヨーロッパが合わさった、このアメリカ解放運動の主動的役割は既に終えたのです。アメリカを中心としてみると、日本も怨讐であり、ドイツも怨讐です。第二次大戦の時、打った怨讐国家が滅びるのです。しかし、大義によって再び解放するための基台をつくらなければなりません。そのためレバレンド・ムーンを中心として、韓国、日本、アメリカだ一つとなって基盤を整えたのです。
 神の前に、サタンが「神の息子、娘が天国へ行くためには自分を愛さずには行けない」と讒訴していましたが、今日この伝統的原理基準を、初めて歴史の終末時代に四大国家怨讐たちが愛したという条件の立場に立って、神の国家を地上に成就することのできる国家形成基盤を整えることができたという驚くべきこの事実によって、サタンは既にここから永遠の離別をしなければならないという天道の秘密があったことを確証しなければなりま(はい)。サタンが神の前に讒訴していた、その讒訴の条件は清算されたのです。あなたの息子と娘が自分を愛したので天国に行けるというのです。
 すなわち堕落によって、これまでサタンは「人間を殺す」と言い神の前に反対してきたのですが、このサタン世界に初めてレバレンド・ムーンが現れて、神と同じ立場において怨讐を愛したという条件を残し、世界の頂上までも通過できる基盤をつくったという驚くべき事実によって、永遠に人間を讒訴していたサタンは既にここから後退せざるを得ない運命になっているというのです。
 それによってどのようなことが起こるかといえば、善なる霊人たちが、霊界から地上に自由に降りてきて、後孫たちを教育します。地上にいる人はいかなる立場かというと、アダム、エバのような何も知らない立場に立っているために、霊界のすべての善なる霊たちは天使長の立場です。先に生まれた天使長世界はアダム、エバを育てて完成させなければならなかったのですが、堕落によってそれができませんでした。しかし、今や堕落させた元凶のサタンを分別させることによって、天上世界の天使世界が復帰され、地上世界に降りてきて、この地上にある人々を指導することのできる統一圏時代が形成されるのです。(拍手)夢のような話です。
 それで先生は、このような愛を中心とした基準のもとで、すべての霊界の数多くの障壁、宗派の障壁、国家の障壁、怨讐の障壁をみな崩してしまうのです。このようにして、怨讐を愛する条件によって地上世界と連結させて、世界舞台への塞がれていた障壁がすべて崩れていくのです。
 今日までの歴史の基台は、復讐と自己を中心とした論理の世界でした。しかし今やそれが反対になりました。全体を中心として、怨讐を愛する起源の地上世界に定着できる世界史的基盤が確定されたという驚くべき事実によって、摂理史的総決算の実を結ぶようになるのです。(拍手)それで今は、神の摂理史的総決算なのです。神の人間への摂理史を総決算するのです。神の摂理史を総決算することによって、神の解放が始まるのです。
 人類と共に手を携さえて、神が皆さんの家系に君臨され、家庭を中心とした愛の歌を声高く歌える時代が来たのです。このような春の歌声が人類の希望であります。しかし堕落によってそのような本然の世界、本郷の世界、愛の理想の世界を失ったのです。本郷の父母はみな死んでしまったのだろうかと思っていたが、今や神が復活され、皆さんの先祖が全部復活し、天地のすべての人類が公義勝利の讃美を神に返すことのできる、そのような時代が訪れてきたのです。そのようにして、神が解放されるのです。神が解放されてこそ、真の父母が解放されるのです。真の父母が解放された後にのみ、初めてその後孫たちが解放されるのです。そのことをはっきりと知らなければなりません。歴史を見ると、旧約時代は神の人を探すための時代であり、新約時代は新約時代の父母に侍るための犠牲の時代であり、今の成約時代は真の父母を中心とした神に侍るための解放の時代なのです。そのために、今日統一教会は白の十字架を見せてくれるのです。これは父母が十字架を背負っていくというのです。長成期完成級で堕落したために、完成級に向かって上がっていかなければなりません。
 三段階の一段階を残したこの圏内において、先生は二十年間でもって、蕩減の道を再び上がっていかなければなりませんでした。このために、我々の家庭においてこの間すべて二番目が被害を受けました。先生の家庭の喜人様も二番目の息子であり、また統一教会から見る時、劉協会長も三十六家庭の二番目であり、お母様により生まれた興進様も二番目の息子、恵進様も二番目の娘でした。全部二番目が蕩減したのです。これらのことを考えた時、今日二世を蕩減させなければならない時が来たのです。それで先生が帰ってきて話すことは、「学校が重要ではなく、学校を休んだとしても国と世界のために、二世たちが十字架を担って立たなければならない」と言うのです。それができなければ、皆さんが犠牲にならなければなりません。あなた方が祭物にならなければなりません。祭物として、今や天国建設においての先頭に立たなければならない時代が来たということを知らなければなりません。分かりますか二世たち?(はい)。


 八六年からは本格的ホームチャーチの時代
 祝福を受けた二世をもつ父母たちは気をつけなければなりません。皆さんが力が足りないといって先頭に立たなければ、二世を先頭に立てて荒野路程を行かなければなりません。カナンの地に二世たちが入っていった時、ヨルダン川から十二個の石を集めて、三日をて、それで塔を築いて入っていったのです。それと同じです。
 これから皆さんも自体内においての支派編成をしなければなりません。支派編成に責任をもつことのできる指導者とならなければなりません。分かりますか? (はい)。そのために皆さんは氏族的メシヤとならなければなりません。皆さんはイエス様の恨みを解怨せずしては神の国へ入ることができません。イエス様はなぜ死んだのですか。それは氏族編成をすることができなかったためです。十二弟子と七十二名を探し立てることができなかったためです。それで私たちは七年の間に、月に一名ずつを伝道しなさいというのです。八十四数を満たすことができなければ、皆さんは氏族圏を越えて民族、国家、世界へと行ける摂理圏に接触することができません。
 みんなこの条件に引っ掛かっているのです。それで、きょうは皆さんがそれを成すための総決算です。先生が全世界的なすべての蕩減基準を家庭的に立てたために、皆さんは先生が歩んだ長成、完成時代に行くその家庭的基準を総蕩減できる条件、それがホームチャーチなのです。三六〇民族。一二〇カ国家が三時代。旧約、新約、成約。それから三六〇度天地度数のすべての総括的なもの。陰暦でいえば三六〇日を示すのです。地球が太陽界の原力を中心としてこれを一周する三六〇です。これは全体を代表するものです。皆さんがホームチャーチの基盤のもとで、何をするかというと、氏族的に八十四名を中心とする基盤をこの全体の中に連結させなければなりません。そしてさらには、今の時代は一二四名まで連結させなければなりません。これらのあなた方の蕩減条件を整えてこそ、先生が代わりに条件を立てて世界的橋を架けたという、その橋となることができるのです。そのために八六年からは、本格的ホームチャーチ時代に入っているのです。今や既成教会が入ってくれば、ホームチャーチは約二万名だけを配置すれば終わるのです。これからサタンは、この世界に足を下ろす所もないのです。
 原理を中心として、全部生活圏に入っていくのです。皆さんは東西南北どこに行っても、三六〇軒が夜でも昼でも、反対をせず自由に門を開くことができる基盤をつくらなければなりません。完全に一つにしなくてはなりません。夫婦がお互い愛し合うその場までも通過することができなければなりません。皆さん方夫婦が愛し合うその場に先生が行けば「先生少しお待ちください」。それではいけません。「門を開いて早く入ってきてください」。先生はそれぐらい身近なのです。本当ですか? (はい)。では先生があなた方夫婦が愛し合っている所に行ってもいいですか、霊的には目の前で見ているのです。神様は目の前で見ておられるのです。神様は御覧になっているのに、先生が見たらいけないのですか。神様の前ではそうしていながら、先生の前で何が恥ずかしいですか。何の話か分かりますか。
 先生が一度行きます。祝福家庭が三六〇軒を勝利したならば、何日の何時に先生が行くと通告し、その時間に、先生が行き皆さんが恥ずかしくないなら、それを神様が御覧になり、「この者たちは立派だ」と言うのであって、「この者たち!」とは言いません。統一教会の私たちはそのようなる因縁を結んでいるのです。先生とは別れようとしても別れることができないでしょう。(はい)。死んでも神の愛の尾のパイプは付けて死ななければなりません。
 愛の哲学は、統一教会の文先生を通して学ばなければなりません。それでは愛をどのようにしなければならないか。どれぐらい愛すればよいか。結婚した人は手を挙げてみなさい。しない者は耳を塞いでください。鳩がクークークーと言にながら喜び愛し合います。それよりも、百倍、千倍愛し合ってもいいと許可します。夫婦が野良仕事に出て、キスしてもいいです。それほど自由です。働いていて、キスして力が出ればキスしなさい。父母がいてもです。アメリカの人たちは祖父母の前でも姑の前でもします。それは外的には神の国の姿ですが、内容は俗なのです。しかし統一教会は内容も神の国、外的にも神の国です。
 では尊い至聖所はどこにありますか? エルサレムの聖殿が至聖所ではありません。人間が立った、そこが至聖所です。神がつくられた愛が居することのできる所が最高の至聖所です。これを失ったことが、至聖所を失ったという人間の罪です。エバは何ですか、神様の夫人としてです。アダムは何ですか、神の実体です。神が造ったこの相対世界の主人となろうとすれば、体を成さなければなりません。なぜ人間を造ったのか。それは神が体を成すためにです。その体が誰ですか。アダムのかたちが神のかたちであり、エバのかたちが神の夫人のかたちです。そのようにして体を成さなければなりません。神の夫人となることができたのがエバでしたが、これまで女性はどれほど可哀そうだったことでしょうか。
 女性の皆さんが生まれた本然の起源は、神の夫人です。神の息子の夫人であります。そらなければなりません。その愛は勝手にするのではありません。神を発見して、真の父母の愛の伝統を受け継いで、その愛の伝統を連結させるための夫婦です。それがなくしては愛の伝統が連結されません。そのために女性は、男性においての愛の最高の至聖所なのであります。至聖所は門の鍵をもつ大祭司長のほかには入っていくことができないのです。主人は一人です。誰も入って行くことはできないのです。
 契約の箱はアダムとエバを象徴したものです。そこには二枚の石板が入っており、アロンの杖が入っています。この石板はアダム、エバを象徴したものです。火の柱、雲の柱。オリーブの木、生命の木。すべてがアダム、エバを象徴したものです。聖書はこのようになっています。
 女性は神が訪ねてくることのできる至聖所の所有者です。実体の神が訪ねてくることのできる至聖所の所有者です。結婚も一度すれば永遠でなければなりません。愛の法を犯した人は神の怨讐、姦夫として扱われ、許すことができないのです。愛の法度を守らなかった人を許す法はないというのです。恐ろしいことです。今日のアメリカの若者たちがそうです。
 サタンが天の尊いものを全部破壊させていきました。真の父母が生まれてこれを開ければその至聖所が開くはずであったが、サタンがその時を迎える以前に全部崩してしまったのです。先生はそれをぬい合わせ、修理すれば使えることを知ったために直してあげるのです。


 まず神の国と神の義を求めなければなりません
 全体復帰摂理の結果はどこに帰結するのか。摂理の総決算はどこかで世界的な蕩減復帰を完成することが必要です。そしてそれらはすべて皆さんの家庭に帰結します。皆さんの愛する夫や妻が神を呼ぶように、神が堕落した息子を探し求めたのと同じような切なる心情をもって神を探していた心のある、その場所なのです。イエス様が夫として新婦を尋ねながら二〇〇〇年間、また数多くの人類が犠牲の血の祭壇を越えて会えるその喜びの日を待ち焦がれたように、考えなければなりません。皆さんの家庭にはそのような道を経て縦的には旧約、新約、成約時代。万物の犠牲、息子・娘の犠牲、父母の犠牲を通して神の愛の解放圏を成し、横的には地上の家庭と私を解放させるために摂理をしてきたことは、すのためではなく皆さん自体に帰着するという事実を忘れてはなりません。皆さんがそのような愛の理想的家庭を中心として動く時、その家庭は神が擁護し、天地がついてくるのです。サタンが共にいるのではありません。その人々が食べていくことは問題になりません。聖書は言っています。「空の鳥を見るがよい。またくことも、刈ることもせず、倉に取りいれることもしない。それだのに、あなたがたの天の父は彼らを養っていて下さる」と。皆さんは鳥よりも劣りますか、野に咲く草よりも劣りますか。あなた方は神の子女ではないのか。まず神の国と神の義を求めなければなりません。義というのは、羊の下に我と書くのです。羊は犠牲を象徴するのです。義を立てるためには自分を犠牲にしなければなりません。そうでなくては、義なる父母となることはできません。
 羊を象徴としたのは、羊は主人が首をはねたとしても、噛み付くこともせず、死ぬとしても主人を足げにすることはしません。それでイエス様を子羊だというのです。地上にいる人間がその国を求める以前に、義を立てなければその国と関係を結ぶことはできません。これらのすべてがどこに帰結点を置くのかというと、皆さんの家庭です。その家庭は世界を代表した家庭であり、国家を代表した家庭であり、民族を代表した家庭であり、氏族を代表した家庭です。
 その後、その家庭は食口を代表した家庭となり、その食口を代表した父母は、全体の中心の責任者になるのです。このようにして皆さんは家庭天国を成さなければならないことを確実に知らなければなりません。先生はそのように総決算し、すべての世界のカイン・アベル兄弟の怨讐関係を、血統的転換を通して復帰をしましたが、その総決算点は、自分が完成できる道に帰着するということを知らなければなりません。
 神の救援摂理、摂理傑総決算はどこで始まるのかというと、世界を中心として全部自分にあるのです。自分がその終着点を立てなければなりません。旧約、新約時代を経て、イエス様が犠牲になり、キリスト教の殉教歴史が形成され、次には父母が来られて四十年間苦労して、これらのすべてを貫く国家解放、世界解放、すべての解放圏をつくったのです。そしてそれをどこに連結するかというと、皆さんの家庭につなぐのです。したがって皆さんの家庭はまず、旧約時代を代表した勝利的家庭にならなければなりません。皆さん自身が万物全体を犠牲にさせた旧約時代の祭物の前に恥ずかしくない生きた祭物の復活的実体とならなければなりません。
 そして僕、養子、息子を犠牲にさせて父母を受け入れることのできる基盤を整えてきた新約時代のすべての先知、先烈たちが霊界に行っていますが、その霊人たちが見る時にも恥ずかしくないようにしなければなりません。彼らはイエス様のために死んでいった人が多いのです。
 皆さんは死んでみましたか? 真の父母は世界解放のために、皆さんの生きる道を開いてあげるためにその一生を投げ出したのです。真の父母は皆さんよりも優れています。この世的に出世しようとすれば、誰にも負けない世界的な学者となったでありましょう。そのような頭と能力をもっている先生がその一生を一介の放浪者のように、ジプシーの先駆者のようにして働きながらこのようなことをしているのです。そのようなすべての犠牲は誰のためでしょうか。それは神の解放のためです。神を解放して何をするのですか。どこへ行くのですか。私たちが神に乗って神の国へ上がっいくのではなく、神に侍って家庭天国を成すためです。私たち祝福を受けた家庭というのは、神と真の父母、また旧約と新約の基盤上のすべての宗教人たちが犠牲となった祭物の上に立った結実であることを忘れてはなりません。


 神の解放圏のため常に犠牲になる伝統
 皆さんが植えたその木の芽は、このような伝統的、歴史的な実の内容を再現することができなければなりません。それで皆さん自身の万物を常に神に捧げることができ、皆さんの子女を常に神の国の犠牲の祭物として送ることができ、父母となった皆さん自身が神の解放圏のために常に犠牲になることができる伝統を、皆さんの日課の中に深く根を下ろさない限り、天国基地ができないという事実を確実に知らなくてはなりません。
 これを忘れてはなりません。先生も今や、この蕩減歴史を回って家庭に帰らなければなりません。今まで先生は、家庭の父の役割を果たせませんでした。お父様も平安にしてあげられませんでしたし、子供たちに対してその責任も果たしていないのです。今や、統一教会の祝福家庭や皆さんに、先生が全部教えてあげたので、そのような課題の責任遂行をすることは重要です。相続したので、そのようにしなさいと言うのです。
 ホームチャーチを中心として、皆さん自体の家庭と和合することのできる伝統をいかに残すかということです。今や地上天国を実現していく第二次摂理です。今は神の救援摂理ではなく神の創造理想実現です。救援摂理時代は過ぎ、創造理想時代へと越えていくので初めて摂理史的総決算を成し、怨讐を除去させ、神のみ言を中心として我々は幸福を歌うことのできる自由世界へと越えていくようになります。
 八六年を期して、そのような世界へ進出しなければなりません。今や共産党も霊的に除去する時代に入ったので切り換えるのです。妖邪にデモをする者たちもそのままにしてはおきません。今や共産主義者たちは追いやってしまうのです。
 皆さんの家庭が、皆さんの村が、また皆さんの国が全部責任をもたなければなりません。連帯責任を負わされたのです。分かりましたか。これからはやさしいことです。それはなぜかというと、(先生が)怨讐を愛し、責任分担も終わり、カイン・アベルも蕩減復帰したからです。これらは歴史の三大恨みでした。それを解くのは怨讐を愛するということと、責任分担をすることであります。皆さんが遂行するその責任分担はアダムとエバの責任分担です。祖先の責任分担です。もしアダムとエバが責任分担を成したならば、後孫たち皆さんは責任分担圏にいないのです。その次には統治、法的、家庭倫理時代へ入っていくのです。それは地上に真の父母がいるので即座に平面的にも教えてあげることができるのです。なぜならば、三六〇度をもっているからです。神が教えてあげることができなかったのは、中心が来る時まで待つためです。その間に問題が生じるためです。そのためホームチャーチをしなければなりません。ホームチャーチを経ずしては、皆さんは先生の世界史的なすべてのものを蕩減できる道の相続を受けたという条件を立てれる基盤がないのです。
 ホームチャーチをしなさいと言うことは、三六〇軒が皆さんを歓迎するようになる時には、皆さんの同じ姓の人たちが復帰されるからです。カイン的氏族圏が復帰されたために、アベル的氏族圏は自然に復帰されます。今に統一教会の文先生が立てた国家基盤を中心として、大韓民国の文氏の宗中(一族)たち四〇〇名が、全部集まって「一度語ってください」と頼むそういう時が来ます。その時「先生の話が正しい」と言うでしょうか、どうですか。その時、「正しい」と答えればすべてが終わるのです。条件となるのです。そのような時代へ越えてひくのです。四十万から五十万になんなんとする文氏の氏族を、いちいち探し訪ねながらいつ話をしますか。
 頂上を集めて「先生の言うとおりにしますか、どうしますか」と言って、ハンコだけを押せば成るのです。(拍手)今やこのように、民族を中心として、文氏族は自然に復帰されるのです。
 皆さんがホームチャーチをするようになれば、彼らはカインの氏族ですから、彼らが立てば彼らが行って説明すればアベルの氏族たちは、ただそのまま「OK」になります。そのようにして復帰するのです。そのようになれば皆さんはイエス様の氏族復帰基盤を成し得なかったことを蕩減することによって、皆さんはイエス様以上の立場で国家と世界に連結できる恵沢圏が、父母様から伝授されるのです。
 それで、皆さんが成さなければならないことは、イエス様を解怨をしてあげることです。イエス様の解怨成就をしてあげなければ天国に入れないのです。
 先生はアダムの解怨成就、イエス様の解怨成就、神様の解怨成就をしなければなりません。
 皆さんはイエス様の解怨成就です。イエス様は結婚することができなかったのですが、皆さんは結婚したのですからイエス様の立場に立とうとすれば、イエス様ができなかった氏族復帰基盤を完成しなければなりません。今は迫害の時代が過ぎ、歓迎される時代になったために、カイン圏、家庭復帰圏は一瞬にしてできます。三年もいりません。皆さんが数カ月だけ犠牲的に行えば、全部復帰することのできる時代に入っているのです。皆さんはすべての歴史的な解怨をしなければなりません。歴史的に見る時、皆さんはイエス様を殺した罪があります。それでイエス様の解怨成就を成さなければなりません。
 その後においては、父母の解怨成就をしなければなりません。イエス様の解怨成就、父母の解怨成就をしようと思えば家庭復帰すなわち、ホームチャーチをしなければなりません。この二つは二重になっています。ホームチャーチをすることによって、イエス様の所願と父母の所願を果たすことができ、相続することができる世界へ入っていくのです。
 先生が世界的基盤を整えたので、皆さんは家庭教会基盤さえ整えれば直ちに上がっていって、先生と同じような祝福圏内に同参できる権利をもつようになるのです。分かりましたか?(はい)。天国はホームチャーチを通して成されるのです。それは何を中心としてかというと、家庭を中心としてです。今日このような結果は回りに回ってどこまて来たのでしょうか? 皆さんの家庭を中心とした愛の圏内に帰着したのです。統一教会の夫婦同士がけんかをしてはいけません。どのような生活であっても家庭的模範とならなければなりません。子女たちが父母と神を愛して、自然に感動されついていかざるを得ないような、良心が楽しくてついていくことのできるような伝統を植え付けていかなければなりません。それで、二世たちが父母を連れて越えていく道が残っています。二世たちはホームチに協助したとしても蕩減をしないのです。父母が整えた基盤をそのまま経ていくのです。


 神の新しい出発の種を蒔く運動
 きょうの話の題目は何ですか?(神の摂理史的総決算です)。それは何を中心としてするのですか?愛を中心そちた方向性を求めて、旧約、新約、成約時代。次には神を解放する解放時代へ越えていくのです。そうするためには、カイン、アベルを収拾せずしては父母が立つ立場はありません。
 エバがカイン、アベルを分けてしまったのです。歴史的にエバが一つにしなければなりません。それで日本を立てているのです。日本が全部負わなければならないのです。
 四大国家、アダム・エバが怨讐となり、父母と子女の間が怨讐となりました。家庭がバラバラに分かれてしまいました。今日アメリカのキリスト教文化圏がなぜこのようになったのか、神の罰であります。今日アメリカでは父母に追い出される子女、子女に追い出される父母、兄弟同士が分かれてバラバラになりました。
 我々はそのような世界とは反対です。我々は別れていた父母、子女が一つになり、別れていた父母たちが一つになる運動が始まるのです。子女が全部統一教会に入って、分かれていた父母を連れ戻して再び一緒に住むことができるのです。不思議でしょう。子供たちが統一教会に入って、兄弟同士が入って、父母が別れたために入ってきた継母を追い出して、自分たちの父母を一緒にするのです。
 その父は継母の所に行くことよりも、息子や娘の所に行くことがもっといいのです。それで息子娘の話を聞かざるを得なくなるのです。それが統一教会の新しい歴史です。悪なる世界の蒔いたごとくにすべてバラバラになったものを清算し、神の新しい出発の種を蒔く運動です。統一教会の、父母と子女が完全に一つとなって種となるのです。今やこれが現実的に表れて蒔かれ、現実的に具現されている驚くべき事実を私たちは知っております。
 アメリカを中心とした戦いは終わったのです。共産世界と民主世界の戦いも終わったのです。さらにキリスト教と統一教会の怨讐関係もすべて終わったのです。アメリカのキリスト教と政府は今まで分かれていました。政府のすべての人本主義者たち、実用主義者たちは「メシヤは必要ない」と言ったのです。「人間は平等なのになぜメシヤが必要なのか、メシヤ自体も我々と同等であり、我々には必要ない」と言うのです。(彼らは)人本主義がすべてです。黄金万能主義なのです。それで神を追放し、メシヤ思想を追放しました。さらには人倫、道徳まで追放しながらサタン・悪魔が世界を全部染めてしまっているのです。
 韓国の若者たちにも全部その色に染まっています。「アメリカのとおりにするな!」。アメリカは亡国になっているのです。アメリカはサタンの結実した舞台となりました。その風に乗って、愛の秩序を全部破綻させています。
 しかし、今や統一教会のレバレンド・ムーンによって、きれいに整理されているのです。新しい倫理道徳、新しい秩序編成、新しい家庭編成がなされ、新しい世界観が、今芽生えているのです。そこで、腐ってしまった局面に種を蒔かなければなりません。アメリカが腐ったためにその腐った物を肥料として、そこに種を蒔くために、レバレンド・ムーンはアメリカに行って、今種蒔きをしているのです。そして今や腐ったものを生命の要素として、活力要素として変転させる生命の復活がなされているのです。真の光が、地上天国が実現されているのです。
 そこに、神の解放が始まるのです。アダム・エバの解放、カイン・アベルの解放が始まらずしては、神が解放されません。神の解放圏が始まって国家基準に至り、世界的基準に韓国を接ぎ木するために今回帰国したのです。そして皆さんに今、何を教えてあげているのでしょうか。摂理上の総決算、勝利的基準を迎えることのできるように上がっていけと言うのです。
 ですから皆さんは、過去の旧約時代から見ても恥ずかしくなく、先生が見ても恥ずかしくなく、さらには神が見ても恥ずかしくないというような皆さんにならなければなりません。そのようにして旧約時代が、新約時代が、成約時代の我々家庭を讃美し、神までも拍手を贈ることのできるような家庭にならなければなりません。
 家庭、エデンの園において神が願い夢に見ていた家庭。その家庭を成すためには、皆さんのすべてがイエス様の解怨成就を成さなければなりません。イエス様の解怨成就を成さずしては、父母の解怨をすることはできません。そのために先生が行く道はイエス様の解怨でした。皆さんも同じように、イエス様の解怨成就をなさなければなりません。皆さんは氏族的基盤さえ整えればいいのです。父母が民族、国家、世界基盤を全部整えたために皆さんが解かなければならないことは一つです。氏族的基盤を中心とした八十四名を一つ得ることのできなかったイエス様の立場を復帰できるのです。(イエス様が)このような氏族的基盤をつくることができなかったために、これを蕩減復帰しようとして世界史的全体を代身する圧縮した祭物のような現実舞台がホームチャーチです。
 皆さんの家庭はアベル家庭であり、ホームチャーチは神の国のカイン圏家庭です。それで皆さんの家庭を通してホームチャーチ圏を消化する時には、カイン、アベルが一つになるために、皆さんが父母の立場に立って、天国基盤を氏族的局面へとつなぐことができるのです。このことによって、摂理史のすべての総決算が始まるのです。その後は神と共に生きるのです。
 宗教の目的は、神を愛しながら生きることです。先生も今まで一人で生きてきていても神と愛を中心として生きてきたために寂しくなかったのです。迫害がいかに荒々しくとも、その道を崩すことは何でもないと見たために、押し進めて押し進めてみると、事実どおりになってきたのです。十字架が大きければ大きいほど、愛も大きいというのです。それを知らなければなりません。八五年を過ぎて、八六年を新しく迎えるのですが、真の家庭を中心として、皆さんが至聖所のような家庭を整えることができるようにこの三日間を特別祈祷して新年を迎えることをお願い申し上げます。