氏族的メシヤと伝道


1994.2.16

このみ言は、二月一六日アメリカにて、真のお父様が世界の責任者に語られたものの要旨です。


 二〇〇〇年までの七年間
「真の父母と成約時代」を宣布した、一九九三年は歴史的転換期でした。この「真の父母と成約時代」の宣布は偉大な宣言でした。
 第二次世界大戦後、英・米・仏が再臨主を迎えて、メシヤを中心とした世界を建設しなければならなかったのです。しかし、キリスト教が失敗してしまいました。そのため、先生が四〇年間で失敗したものを蕩減復帰して、家庭、氏族、民族、国家の勝利の基台のうえで宣言したのが、「真の父母と成約時代」でした。
 一九九三年、先生が世界的アダムとして受け入れられる時が来ました。それで一九九二年までに勝利的基盤をつくらなければならなかったのです。
 一九九三年から二〇〇〇年までの七年間で世界を復帰しなければなりません。特にこの七年間は、アダムの文化が復帰されなければならないのです。アダムの文化を「女性連合」が、キリスト教に代わって復帰していかなければならないのです。
 第二次世界大戦後の世界をみると、欧米では、女性たちは王妃のようにふるまっていましたが、王はいませんでした。男性は召使いでした。そして今は王が来る時代です。王とは再臨主を意味しています。
 ですから、王妃の立場にあった女性には責任があります。自分の夫を教育しなければならないのです。夫を王のごとく、子供たちを王子、王女のごとく教育しなければならないのです。男性は、絶対的に自分の妻や子供を王妃、王女のごとく教育して従っていかなければなりません。天使長として養育するのです。男性は女性と子供を通さずして、真の父母のところに行くことはできません。そして、七年路程を経て、創造理想を完成したアダムになることができるのです。
 女性は、お母様と完全に一体となり、そしてお父様と一体となる以外に生まれ変わることはできません。このような理論が論理的であるので、サタンは何も言うことはできないのです。
 祝福家庭は一九九三年から二〇〇〇年まで、夫は妻に対して王妃のごとく従っていかなければなりません。完成期は世界的な時代です。ですから、国家、世界を救うために、女性はお母様と完全に一体化して、お父様の相対圏に立ち、先頭に立っていかなければなりません。


 世界救済のための氏族的メシヤ
 氏族的メシヤとして自分の故郷に帰っても、サタンはこれを侵害することはできません。サタンは完成圏を超えることができないのです。ですから私たちは、世界に出ていって世界のために歩むか、氏族的メシヤとして故郷に帰って、故郷を復帰しなければなりません。
 氏族的メシヤの使命は何かといえば、その活動範囲は氏族メシヤ圏であっても、その目的は国家、世界を救うことにあります。自分の家庭のために成すのではありません。いざという時は、国家や世界のために先頭に立つのが、氏族的メシヤです。
 氏族的メシヤは、完成されたアダムの特典によって与えられたものなので、サタンは一切、手を出すことはできません。これからは二世(第二次大戦後生まれの人)を中心に働く時が来ました。今の時代は、イスラエル民族が出エジプトした時代と同じです。四〇年荒野路程をさまよって、ヨシュアを中心にした二世がカナンに入りました。今がそのような時代ですから、第二次大戦後に生まれた人に天運があるのです。新しい根が立派に根づくためには、立派な肥料が必要です。それが、第二次大戦前に生まれた人の立場です。
 イスラエル民族は荒野で倒れましたが、妊娠していた人はどうだったのでしょうか。自分の生命を失っても、胎中の子供を助けたいと決意した母親は、カナンに入ったのです。私たちも、自分の胎中に、カナンを征服する二世がいるという決意があれば、カナンへ入ることができます。ですから、自分はどうなっても二世を守るという決意が必要です。
 マリヤは胎中にイエス様がおられる時、迫害のまっただ中でした。マリヤはそれを超えることができたので、イエス様は誕生することができたのです。今、私たちの祝福家庭は、そのように考えなければいけません。
 家庭的カナンを復帰したので、国家的カナンを復帰しなければなりません。ソドム、ゴモラが壊滅した時、神は後ろを振り向くなと言われました。振り向いた時、塩の柱になってしまったのです。ですから過去を振り返ってはいけません。ただ前進せよと言われました。
 昨年の夏以来、多くの災害がアメリカを襲いました。今後も、水害、地震、大雪など、いろいろなことが起こるでしょう。しかし、何があっても後ろを振り向いてはいけません。ただ前進するのみです。今の時代は、一八〇度転換していかなければなりません。
 個人主義を捨てて、神主義に徹していかなければなりません。神主義とは何かといえば、公的に他のために生きることが神主義です。心と体は常に闘っています。心は殺されても、自分は行くと決意していますが、体は逃げていきます。これは、イエス様が十字架にかかる時、ペテロが逃げたのと同じです。ぺテロは、心ではイエス様に従おうと思ったのですが、体が逃げてしまったのです。それでぺテロは、イエス様を知らないと言ったのです。
 これからは重要な時です。皆さんが、過去において好きだったものが霊的に皆さんを殺すようになるかもしれません。アフリカに皆さんの夫を送るとしたらどうでしょうか、夫は死んでしまうといって反対しますか。
 ペテロでさえ、自然の本能に従い、イエス様を裏切りました。私たちの体は弱いので、試練があれば逃げてしまうか、自分の好きな方向に行ってしまう癖を持っているのです。ですから、悔い改めなければなりません。しかし私たちには、ペテロのような経験は必要ありません。
 それで先生は、重要な時に備えて、苦難の中に皆さんを送ってきたのです。しかし、皆さんは、いつも逃げていました。ちょうど、イエス様の十字架を自分のことと考えず、逃げていった弟子と同じです。
 今は二〇〇〇年前のペテロのような環境がないので、何も持たせないで、皆さんをアフリカに送りだしたいのです。その時、皆さんはどうしますか。何も持たないでアフリカに行く準備はできていますか。これが原理的な私たちの行くべき道です。


 神様を信じて前進
 今は、何が正しくて、何が間違っているかを知らなければなりません。今の時は、大転換期であり、金持ちが下にさがり、貧乏人が上にあがっていく時です。アフリカでは、一年間に二〇〇〇万人が飢餓で死んでいます。今の時は、上下を入れ替えて正しくしていかなければならない時です。私たちは、自分の家庭をすべてふろしきに包んで、アフリカに行かなければなりません。
 先生はアメリカを正しくするため、アメリカに行ったのです。今は、新しい服を着なければならない時です。新しい時代が来ているのです。先生は台風の目の中に立っているのですべてが分かります。第二次世界大戦がいつ終わるかも知っていました。
 第二次世界大戦が終わる一時間前でも、戦争に参加した人は、共に勝利者になれるのです。今、私たちは変わらなければなりません。今、変わって先生と共に歩むならば、戦争が終わる一時間前に参加した者も一緒に、勝利者になることができます。
 皆さんは天の兵士です。どのような戦場にでも出かける、愛国者にならなければなりません。そして惨めな立場を通過すればするほど、栄光は大きいのです。先生は今、世界を復帰しようとしています。
 この世界で、先生のように神を愛する人を知っていますか。荒野路程の苦難の中で、神様に「私のことを心配しないでください」と祈りました。また牢屋の中で、「神様! あなたこそ牢屋の中におられます。私のことは心配しないでください。私があなたを解放します」と祈ってきました。先生はそのような生活をしてきたのです。
 先生は自分の家庭、国家、アジアを捨てて、アメリカに来ました。アメリカは先生を受け入れませんでした。あらゆる時に反対したのです。ですから悔い改めなければなりません。
 先生は皆さんのような歩みはしていません。神の摂理から逃げるようなことはしません。牢獄の中で神様に、私を教育してくださいと祈った先生です。
 越えることのできないような、大きな壁が前に立ちふさがることがあります。前には壁、後ろには敵、もう終わりだと思います。しかし、壁に向かって前進するのです。すると、壁の向こうに階段が見えてきます。ですから、どんなに大きな壁があっても、前進していかなければなりません。先生は日本の事情をよく知っています。しかし前進しなければなりません。
 今まで、自分が統一教会員であることを紹介することに躊躇してきた人は、悔い改めなければなりません。死んで霊界に行く時には、自分の生涯すべてがビデオテープのようにして展開されるのです。それを見た時、誇りに思える自分であるかどうかが問題です。
 今、過去の自分を悔い改めて、新しい決心をしなければなりません。そして、アフリカの奥地に行って死んでもかまわないという決意をすれば、死なずに済むことができるのです。新しい時代が到来したので、過去を悔い改めて、新しい決意をして前進してください。
 アメリカは、先生が一九七〇年に入国した時、脅迫してきました。ケネディー大統領やキング牧師のように殺されると警告されました。しかし先生は神様を信じてやってきたのです。自分の首をかけてきました。敵に囲まれても、神様が先生を救ってくれました。生命を懸けて、危険な所に行くならば、神が皆さんに生命を与えるでしょう。


 悔い改めの出発
 皆さんは、神の愛を体験して、一週間泣き続けたことがありますか。細胞がちぎれるほど神様の愛を感じたことがありますか。今までの皆さんは、体の欲望のままに生きてきました。これを悔い改めて、心(良心)の欲するままに生きるべきです。
 そのような生活をすれば、未来に何が起こるかを感ずることができます。心の欲するごとく行い、また未来を予知するためには、徹夜祈祷や朝晩、慟哭して祈らなければなりません。
 七〇歳、八〇歳になれば、体は弱くなりますが、涙の世界が深くなり大きくなっていきます。そのようにならなければ、神様の心情に通じないのです。
 今、私たちは過去を悔い改めるべきです。涙で悔い改めることにより、勝利者になることができるのです。イエス様は荒野で、「悔い改めよ、天国は近づいた」と語りました。この悔い改めが重要です。
 神様は長い期間、人間が心を変えることを待ち望んできました。皆さんが、心を変えれば、その時、神様が皆さんの心に臨むことでしょう。悔い改めなくして、神様は皆さんに臨むことはできないのです。先生は、誰かが先生の心情にタッチするような言葉を一言語れば泣き出してしまいます。私たちはエデンの園を失いました。その失ったエデンの園を復帰するために、どれほど涙を流してきたことでしょうか。
 先生は、今の時がどのような時かをよく知っています。時を知っているから、常に真剣なのです。私たちのみ旨はこれからです。これから神に仕えていかなければならないのです。
 私たちは氏族的メシヤとして、家庭、氏族、社会、国家、世界を復帰しなければなりません。その氏族的メシヤとは、国家や世界を復帰していく事始めなのです。氏族的メシヤになることが、先生の勝利を相続する唯一の道なのです。
 もしイエス様に従った弟子が、イエス様の親戚であったとすれば、彼らは逃げたでしょうか。イエス様は、自分の手のひらに、長い釘を打ちつけられました。その釘を打ちつけられたイエス様の心情でみ旨をやってきましたか。人類の救いのためにイエス様は死んだのです。自分の手のひらに釘を打ちつけられることによって、世界を救うことができるならば、そのような道を行こうと決意しなければならない時です。
 自分で手に釘を打つのと、他人によって打たれるのとでは、どちらが価値があるでしょうか。ですから先生が命令する前に、自分たちがそのような決意で、世界のために行かなければならない時なのです。したがって、自分自身が無になって、自分に荷札をつけて一番惨めな所に、自分自身を発送するような者にならなければなりません。自分の生涯が終わるまで、不平不満は絶対言わないで行かなければなりません。
 今、お金があれば、飢餓で毎日死んでいく人を救うために、お金を使おうと考えていかなければなりません。先生はアフリカなどで飢餓で死んでいく人のために、彼らに大きな魚の釣り方を教えてあげようと思います。大きなワニの捕り方も教えようと思っています。そうすれば、何十日でも生きることができます。そのために新しい組織をつくりました。「世界平和観光釣り連合」です。これは万民救済のためです。そこで狩りや釣りを教えてあげるのです。
 今、先生は人類救済のために、テキサスに農場を準備しました。また韓国では船を造っています。これらの船は将来、博物館に入るものですから、立派に造らなければなりません。


 一か月に一人が一人伝道
 ところで皆さんは、何人の魂を救いましたか。伝道の記録を残さなければなりません。死んだ時、何をもって霊界に行くのですか。お金でも権力でも、また物質でもありません。残るものは、真の愛を中心として、どれほど多くの人を救ったかということです。これだけが霊界に持っていくことができるのです。
 ですから私たちは、真の愛を持たなければなりません。投入して投入して忘れるという真の愛がなければならないのです。真の愛でどれほど多くの人を救ったかが重要です。そのためには、一か月に一人が一人伝道するという責任を果たさなければなりません。
 イエス様の復活体として、八十四人の霊の子女を最低持たなければならないのです。一か月に一人が一人伝道すれば、一年間で一二人、七年間で八十四人を復帰することができます。先生が今まで迫害を受けてきたので、伝道は難しかったのですが、先生が勝利したので、今後は、一か月に一人が一人伝道の目的を果たさなければなりません。
 先生は世界的な勝利基盤を成したので、故郷に帰って真理を語ることができますが氏族はいません。ですから皆さんに、先生の代わりに自分の氏族を伝道する特権を与えたのです。
 モスクワで「世界平和のための国際学生指導者会議」が開催されました。韓国からは三三名のあらゆる分野の学生の代表が参加しました。北朝鮮からは、四名の教授が参加したのです。今、北朝鮮は、入国することも、出国することも難しい時です。そのような中で、金日成主席の側近中の側近の教授が含まれていました。ロシア、中国、韓国は、このことに対して驚き、先生がいかに偉大な人物であるかを知ったというのです。
 三月から、五万名の新しい日本人メンバーを教育します。日本は複雑な宗教的背景がある国なので、今年中に七〇万人の基盤をつくります。キリスト教の背景を持った、エバ国家として立つためには、七〇万人が神主義によって教育されなければならないのです。そうすることによって、キリスト教文化圏に入ることができるのです。
 今は神様のために、働くことのできる時です。神様のために働ける時に、殉教すれば栄光であり称えられます。しかし、休んでいて死去すれば、栄光にはなりません。
 皆さんの口は、自分の子供の教育のために使うのではなく、神様のために使うべきです。口をつぐんだ時、皆さんは滅んでいきます。
 先生は女性の国連をつくらなければなりません。また、宗教の国連と政治の国連は、アベルとカイン、心と体の立場です。これが一つになっていかなければなりません。そして、女性の国連は、現在の国連を包容するような立場に立ちます。


 家族にみ言を語る
 女性の皆さんは、先生の直接の指導の下にあります。そして、皆さんはお母様の代理の立場です。ですから、レアとラケルのようになってはいけません。レアとラケルは一つになっていなかったのです。女性の皆さんは、お母様と一体とならなければならないのです。
 ですから、皆さんは、お母様の足跡をたどっていかなければならないのです。それが道理です。お母様は昨年、一六八か所で講演しました。それ以上、皆さんはやらなければならないのです。み言をもって、新しい精神を与えていかなければならないのです。
 アメリカの学内もみ言で燃やさなければなりません。お母様がアメリカの一〇〇の大学で講演すれば、大きなブームが起きます。アメリカは、キリスト教の摂理が失敗したため、若い人が教会から離れていったのです。アメリカは左傾化して、フリーセックスや麻薬で悩んでいます。
 皆さんは、国を救わなければなりません。混乱した大学を救わなければならないのです。アメリカのステート・リーダーは、毎日八時間、原理講義をしなければなりません。そして一か月に一人が一人伝道して、若い人が伝道されるならば、アメリカの将来は大丈夫です。先生は韓国で、日本の五万人を教育します。お母様は、五〇州で大学生を教育するのです。
 統一教会のメンバーは、原理講義をしなければなりません。できない人は、原理講論を読んでもよいのです。特に女性たちは、お母様のように、講演をする準備をしなければなりません。原理講義ができなければ、国のリーダーにはなれません。説得力、外交力、経済力が必要です。
 皆さんは、故郷で最初に氏族を伝道し、その後、知人、友人を伝道するようにしなさい。今は好運の時です。先生は親戚を伝道することができませんでした。先生のお母さんと兄さんは、み旨にどれほど協助したかったことでしょう。
 兄さんは霊的でした。第二次世界大戦がいつ終わるかを知っていました。その兄さんは、天からたった一度の啓示を受けていたのです。「あなたの弟が世界一」であるという啓示です。ですから、いかなる犠牲を払っても、弟を助けようとしていた兄さんでした。そのような兄さんにも、み言を伝えることはできなかったのです。
 それは、まずカイン世界にみ言を語らなければならないという原理を知っていたからです。今、皆さんは還故郷して、自分の家族にみ言を語ることができます。ですから、靴の底に穴が開くほど、活動しなければなりません。そして新しい記録をつくるようにしなさい。そうしなければ、成約時代の出発ができないのです。


 キリスト教文化圏に
 将来、韓国、日本、米国、独逸の四か国の各家庭が、一つのアパートに住むようにしなければなりません。この四か国の人が一緒に住んだ時に、子供たちは各国の言葉を覚えます。その言葉の中心は韓国語です。このようにして、国家的概念を頭から消さなければならないのです。
 個人的責任時代が終わって、成約時代は家庭的責任時代です。神様は家庭的な基盤のうえに運行するのです。将来、責任者は父母と子女が一つになって責任を持つ時代になります。外的な世界もそのようになっていきます。夫が首相であれば、妻が副首相、子供が秘書というように、家庭が一つになってやるようになります。このようになれば、腐敗の管理体制がなくなっていきます。
 日本から女性の指導者たちが、各国に一〇名ずつ世界の平和に貢献するために、奉仕活動に行きます。その女性は、お母様の身代わりである母の立場で行くのです。そして韓国からお父様の身代わりとして、男性が一人行きます。その男性と一〇名の女性が完全に一つにならなければなりません。
 日本の統一教会も、韓国の統一教会と一つにならなければなりません。昨年、先生を中心に幹部は、家庭的な姉妹結縁を結びました。新規の五万人の日本人は、韓国人と姉妹結縁を結びます。韓日が一体となり、民団と朝総連を一つにしなければなりません。この時、初めて日本がエバ国家に立つことができるのです。
 女性は何を急がなければならないかといえば、個団活動です。個団活動とは、氏族的メシヤの教会基盤をつくる活動のことをいいます。
 新規五万名も、皆さんが精誠を尽くすかどうかです。今までの時代は、消耗戦でした。しかし今は、投入したものは所有権となって返ってきます。
 今は、兄弟や父母を復帰しなければなりません。弟や妹は、自動的に引っ張ってこなければいけません。そのようにすれば、一族を引っ張っていくことができます。そして、皆さんは氏族的メシヤの宣布式をしなければなりません。氏族的メシヤ活動をするならば、県や国が奨励するようになります。
 先生は、氏族的メシヤを中心として、救国運動をしようとしています。堕落した人間を救うためには、涙を流さなければなりません。そして、悔い改めなければなりません。過去の自分、体の思うままになってしまった自分、自分中心に動いてしまった自分を悔い改めて、天的な涙を流すことによって、天的生命が生まれてくるのです。
 日本の六〇〇〇万の女性をキリスト教文化圏のカラーにしなければ、エバ国家になりません。日本は雑教ですから、いろいろな色になっています。六〇〇〇万人に同じカラーをつけるために、五万名の修練会があるのです。
 女性は、二人の男性を連れてくることができるというのが原理観です。母がアベルとカインを連れてくるのが原理観ですから、必ずそのようにできるようになっています。そうなれば、七〇万人は簡単です。
 イエス様も、マリヤを中心にカインとアベルが一つになるべきでした。そうなれば、ユダヤ教とイスラエル民族が一つになったのです。母がいれば、イエス様も十字架にかかることはありませんでした。ですから母の立場が問題です。
 今、アメリカで奇跡が起こっています。世界的洗礼ヨハネの立場の人が来ています。北朝鮮でも奇跡が起きています。金日成主席は、先生に会えたことが、生涯の中で最もうれしい一日であったと言っています。また金日成主席は幹部たちに、文先生のような偉大な人物を見たことがなかった。ほんとうに朝鮮の愛国者であると語っています。これらに関する文書が北朝鮮の全国の幹部に配られたのです。
 先生は日本の状況をよく知っています。しかし、エバ国家の使命は、死を懸けても果たさなければなりません。時はいつまでもあるのではありません。緊急な目的のために、皆さんは死を覚悟して、ベルトをしめて突進しなさい!今は、非常事態ですから、女性が犠牲の先頭に立って頑張ってください。


(「氏族的メシヤと伝道」のタイトルは編集部でつけたものです)。